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俺の近くにいた莉央を・・・アッサリと連れ去って行った男を思い出す。
なんだか、お洒落な髪型をしていた。
高そうなスーツを着ているように見えた。
ネクタイも・・・よく分からないけどお洒落でスーツにも合っているように見えた・・・。
パッとしか見えなかったけど、革靴はピカピカと輝いていたのを覚えている。
それに、鞄も・・・なんだかしっかりした格好良いやつで・・・あの人にしか出来ない仕事をしているように感じた。
俺はもう1度だけ・・・
もう1度だけ・・・
自分の姿を見下ろした。
“作業服”を着ていた。
俺は、“作業服”を着た“作業員”だった・・・。
“資格”は持っている・・・。
俺は、“資格”を持っている・・・。
でも、この“資格”で良いのだろうか・・・。
あんなに凄い・・・今でもあんなに凄い莉央の傍にいるには、この“資格”でいいのだろうか・・・。
あと、少しで伝えられそうだったのに・・・
心の中でも思い浮かべることを禁止していた、莉央への気持ちを・・・
あと、少しで・・・
俺は、伝えられそうだったの・・・。
なんだか、お洒落な髪型をしていた。
高そうなスーツを着ているように見えた。
ネクタイも・・・よく分からないけどお洒落でスーツにも合っているように見えた・・・。
パッとしか見えなかったけど、革靴はピカピカと輝いていたのを覚えている。
それに、鞄も・・・なんだかしっかりした格好良いやつで・・・あの人にしか出来ない仕事をしているように感じた。
俺はもう1度だけ・・・
もう1度だけ・・・
自分の姿を見下ろした。
“作業服”を着ていた。
俺は、“作業服”を着た“作業員”だった・・・。
“資格”は持っている・・・。
俺は、“資格”を持っている・・・。
でも、この“資格”で良いのだろうか・・・。
あんなに凄い・・・今でもあんなに凄い莉央の傍にいるには、この“資格”でいいのだろうか・・・。
あと、少しで伝えられそうだったのに・・・
心の中でも思い浮かべることを禁止していた、莉央への気持ちを・・・
あと、少しで・・・
俺は、伝えられそうだったの・・・。
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