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私は驚き、さっきまで座っていた席を見る。
お店の端・・・窓もなく少し陰になっている所で・・・。
小学校3年生の時は、オジサン・・・オーナーにこの席に連れられ座った。
この席は・・・
この席は・・・
オープンキッチンで“シェフ”をしている勝也が、1番良く見える席・・・。
「そうですね・・・。
この子は、僕の“特別”な人です。
ずっと昔から“特別”で・・・今も、これからも・・・ずっと“特別”な人です。」
勝也が照れたようにそう言って、私を見下ろした。
そして・・・
「お祝いに“特別”な苺パフェをご準備いたします、お席でお待ちいただけますか?
あ・・・でも、お腹冷やさない方がいいですかね?」
「いえ・・・僕も一緒に食べるので、お願い出来ますか?」
勝也は男性に頷き、私を見た。
「サポートしていただけますか?“秘書”さん。」
「承知いたしました、“シェフ”。」
キッチンに入るまでの間、店内を見回す。
私が働いていた時もよく来店していたお客様も多く座っている・・・。
その中には・・・
いつか、高校生だった“シェフ”の勝也に“資格”のことを言って怒鳴っていた男性のお客様も・・・。
それに、あの人は・・・
昔・・・私が中学3年生の時に、苺パフェを渡そうとした怒っていた男性にも似ているような気がする・・・。
そんなお客様達も含め、みんなが“シェフ”の勝也の料理を食べて笑っている。
凄い凄い、笑っている・・・。
それに、お店の外にはいつもお客様が並んでいる・・・。
“Kota´s restaurant”
来店したお客様を笑顔にする“資格”が、勝也に増えた・・・。
でも、それは・・・
もっと昔から、持っていた“資格”なようにも思う・・・。
お店の端・・・窓もなく少し陰になっている所で・・・。
小学校3年生の時は、オジサン・・・オーナーにこの席に連れられ座った。
この席は・・・
この席は・・・
オープンキッチンで“シェフ”をしている勝也が、1番良く見える席・・・。
「そうですね・・・。
この子は、僕の“特別”な人です。
ずっと昔から“特別”で・・・今も、これからも・・・ずっと“特別”な人です。」
勝也が照れたようにそう言って、私を見下ろした。
そして・・・
「お祝いに“特別”な苺パフェをご準備いたします、お席でお待ちいただけますか?
あ・・・でも、お腹冷やさない方がいいですかね?」
「いえ・・・僕も一緒に食べるので、お願い出来ますか?」
勝也は男性に頷き、私を見た。
「サポートしていただけますか?“秘書”さん。」
「承知いたしました、“シェフ”。」
キッチンに入るまでの間、店内を見回す。
私が働いていた時もよく来店していたお客様も多く座っている・・・。
その中には・・・
いつか、高校生だった“シェフ”の勝也に“資格”のことを言って怒鳴っていた男性のお客様も・・・。
それに、あの人は・・・
昔・・・私が中学3年生の時に、苺パフェを渡そうとした怒っていた男性にも似ているような気がする・・・。
そんなお客様達も含め、みんなが“シェフ”の勝也の料理を食べて笑っている。
凄い凄い、笑っている・・・。
それに、お店の外にはいつもお客様が並んでいる・・・。
“Kota´s restaurant”
来店したお客様を笑顔にする“資格”が、勝也に増えた・・・。
でも、それは・・・
もっと昔から、持っていた“資格”なようにも思う・・・。
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