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作業着で真剣に仕事をしている加瀬さん・・・勝也の姿をすぐ近くから見る。
前ほどエレベーターは壊れなくなったけど、月に1度くらい・・・
レストランの定休日や勝也の休みの日、たまに前の会社からヘルプを頼まれる日によく壊れる。
私は今でもお化けの仕業だと思っているけど・・・
勝也も社長も、「“結城”エレベーターだから、あいつの仕業だろ」と、よく分からない話をしていた。
でも、こうして会社でもたまに勝也に会えるので、あまり気にしないようにしている。
「そういえばさ・・・」
エレベーターの作業中、勝也から珍しく話し掛けてきた。
「あの日・・・なんで残ってた?」
「あの日?」
「再会した日・・・合コン・・・。
二次会にも、なんで残ってた?」
結構前の話を、勝也が怒ったような顔をして聞いてきた・・・。
それに少し笑いながら、でも恥ずかしいので小さな声で答える。
「お化けが・・・」
「お化け?」
「一次会で帰ろうとした時に、お化けの話題になって・・・。
怖くて・・・1人じゃ帰れなくなってたの。」
恥ずかしかったからコソッと勝也に伝えると、勝也が驚き・・・必死に笑いを堪えながら静かに笑っていた。
前ほどエレベーターは壊れなくなったけど、月に1度くらい・・・
レストランの定休日や勝也の休みの日、たまに前の会社からヘルプを頼まれる日によく壊れる。
私は今でもお化けの仕業だと思っているけど・・・
勝也も社長も、「“結城”エレベーターだから、あいつの仕業だろ」と、よく分からない話をしていた。
でも、こうして会社でもたまに勝也に会えるので、あまり気にしないようにしている。
「そういえばさ・・・」
エレベーターの作業中、勝也から珍しく話し掛けてきた。
「あの日・・・なんで残ってた?」
「あの日?」
「再会した日・・・合コン・・・。
二次会にも、なんで残ってた?」
結構前の話を、勝也が怒ったような顔をして聞いてきた・・・。
それに少し笑いながら、でも恥ずかしいので小さな声で答える。
「お化けが・・・」
「お化け?」
「一次会で帰ろうとした時に、お化けの話題になって・・・。
怖くて・・・1人じゃ帰れなくなってたの。」
恥ずかしかったからコソッと勝也に伝えると、勝也が驚き・・・必死に笑いを堪えながら静かに笑っていた。
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