“純”の純愛ではない“愛”の鍵

Bu-cha

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数分後



砂川さんの家の寝室、薄暗い中で裸の男女が“そういうこと”をしている。
いや、“そういうこと”をしようと四苦八苦している。



裸で布団に仰向けになっている砂川さんの下半身の横に私が座り、砂川さんの下半身についている男のモノをどうにか反応させようとさっきからずっっっっと苦戦している。



あの後、砂川さんにこの家の鍵を返してから昨日の“あの時”まで2人で戻ったは良いけれど、“あの時”の夜と同様に砂川さんは“セクハラの研修が・・・”と言って、結局私の身体に指1本触れられないトコロにまで戻っていた。



昨日の“あの時”に本当に戻ったかのようにお互いの身体を自分で準備し、砂川さんは昨日の“あの時”と全く同じで下半身は全く反応がしなかった。



そして、“その時”から時間は動き始めた。



私が砂川さんの下半身に触るということを砂川さんが渋々ながら了承してくれ、“シャワーをまた忘れた”と慌てていたけれどそのまま私が強行突破した。



嘘も御託も並べまくって強行突破をしたのは良かったけれど・・・



「ごめん、やっぱりダメそうだね。」



砂川さんの男のモノはビッッッックリするくらい反応せず、必死に動かしていた舌の動きを止めた。



砂川さんのことを見たい気持ちはあるけれどグッと我慢し、顔を上げないまま砂川さんの男のモノから口を離した。



「すみません、私がやり方を知らなくて。」



「徳丸君にはしなかったのか。」



「あ、訂正するのを忘れていました。
徳丸さんと私はエッチなんてしてませんからね?
勝手に勘違いをしないでくださいよ。」



「してないの・・・?
じゃあチョコのお礼って何?」



「あのチョコ、本当は昨日の昼休みに砂川さんに渡す予定だった物で。
うどんと蕎麦の差額の20円分、そのお礼にって田代がたまたま買っていたチョコを私に持たせてくれて。」



何も反応していない砂川さんの男のモノを見下ろし続けながら口にしていく。
昔からお兄ちゃんがブラブラとさせながら家の中を歩いていることもあり、妹の私にとっては珍しい物でもないはずの男のモノ。



でも・・・



砂川さんのモノだと思うとドキドキとした。



数分前までは凄くドキドキとしていた。



でも、今はコレを見ていると悲しくなってくる。
妹の前でブラブラとさせているお兄ちゃんのモノと全く同じ状態でしかないコレ。



砂川さんに少し教えて貰いながら手で触ってみても、砂川さんから止められながらも口や舌で刺激をしてみても、驚くほど何も変化がないコレ。



「田代君が買ったチョコなんだ。」



薄暗い部屋の中で砂川さんの少し明るい声が聞こえ、それから・・・



「でも何で徳丸君に渡したの?
俺へのチョコだったんでしょ?」



急に怒ったような声になり、それに返答しようと無意識に顔を動かそうとしてしまった。
それに気付きまたグッと我慢し、ダランとしたままの砂川さんのモノを眺める。



「徳丸さんが徳丸さんのお金で砂川さんに20円を返してくれると言ってくれて。
その時に徳丸さんに砂川さんへの伝言をお願いしたので、そのお礼というか差し入れというか、そんな感じです。」



「何がどうなってそんな流れになったのか全く分からない。
でも徳丸君とセックスはしなかったということか。」



砂川さんがそう言ってから、ゆっくりと上半身を起こしたのが分かった。
分かったけれど下を向き続けていたら、砂川さんが静かなこの部屋の中で声を出してきた。



やけに大きく聞こえるような声を。



「こんなに頑張って貰って園江さんには可哀想なことになった、ごめんね。
セックスというものを俺が甘く考えていた。
セックスをしようという気持ちだけでセックスが出来るほど、セックスは簡単な物ではなかった。」
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