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「瑠美たん、お疲れ!」
「お疲れ様です・・・。」
中田部長が甘い顔で、また私に笑いかける・・・。
今はその顔を見たらいけない気がしたので、急いで顔を逸らした。
なのに・・・
電車の窓ガラスに映る中田部長も、やっぱり甘い顔で・・・その顔をもっと甘くして私に笑いかけている。
「瑠美たん、電車この線なんだ?」
「普段は違いますけど、こっちで用事があったので。」
「酒・・・飲んだ?顔少し赤いけど。」
「はい、少しだけ。」
「飲み会・・・?」
「そんな感じです。」
中田部長が黙り・・・私のジャケットからしっかりした指を離し、つり革に掴まった。
それから無言で、電車に2人で揺られ・・・
揺られ・・・
不思議に思い、中田部長を見上げる。
中田部長は無表情で窓ガラスを眺めているだけで、気付いていないのか・・・
念の為、声を掛ける・・・。
「今の駅・・・中田部長の家の最寄り駅ですよね?」
「うん・・・。」
分かっているようなので、これから何か用事があるのかもしれない、金曜日の夜だし。
「お疲れ様です・・・。」
中田部長が甘い顔で、また私に笑いかける・・・。
今はその顔を見たらいけない気がしたので、急いで顔を逸らした。
なのに・・・
電車の窓ガラスに映る中田部長も、やっぱり甘い顔で・・・その顔をもっと甘くして私に笑いかけている。
「瑠美たん、電車この線なんだ?」
「普段は違いますけど、こっちで用事があったので。」
「酒・・・飲んだ?顔少し赤いけど。」
「はい、少しだけ。」
「飲み会・・・?」
「そんな感じです。」
中田部長が黙り・・・私のジャケットからしっかりした指を離し、つり革に掴まった。
それから無言で、電車に2人で揺られ・・・
揺られ・・・
不思議に思い、中田部長を見上げる。
中田部長は無表情で窓ガラスを眺めているだけで、気付いていないのか・・・
念の為、声を掛ける・・・。
「今の駅・・・中田部長の家の最寄り駅ですよね?」
「うん・・・。」
分かっているようなので、これから何か用事があるのかもしれない、金曜日の夜だし。
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