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それには、苦笑いをする。



「彼女というか、お付き合いしてるというか・・・。」



「一成君は彼女って言ってるけど。」



「じゃあ、そうなんだね。」




秘書課の若い女の子が、ジロジロと私を見てくる。
それも、怖い顔で。




「何が良かったのか、想像もつかない。」



「そうだよね、私も・・・。」



「どうやって落としたの?」



「何を?」



「え、頭悪っ!!」



「そんなに・・・?」




あの美人さんの後輩だと思うと、少し笑えてきた。
もう敬語でもない。




「一成君って、話しやすいのに押しても響かないっていうか、気にもしてないっていうか。
眼中にも入れないっていうか、そんな感じなのに。」



「そうなんだ・・・。」



「どうやってアプローチした?」



「特に、何も・・・。
仕事で1年半は普通で、ある日突然で・・・私も知りたいくらいで・・・。」



「・・・は?オバサンからじゃないの!?」
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