【完】急にプロポーズをされたので・・・念の為付き合うのに、付き合って貰った2ヶ月間

Bu-cha

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“一成君”のお母さんは真面目な顔で頷き、リビングの棚の上に置かれた1冊のノートを持ってきた。



それを、渡してくれるのかと思ったら・・・そうではなくて、困った顔で笑い少し震える両手でそれを握り締め、また椅子に座った。




「私じゃ、ダメだったの。」



「ダメとは?」



「私じゃ、出来なかった。」



「新しい食材を試せなかったんですか?」




聞くと、“一成君”のお母さんが首を振った。




「私のは、食べられなかったの・・・。
瑠美ちゃんが作ってくれたレシピだけはそのまま食べられたけど、私が新しい食材を準備しても・・・どうしてか口に入れられなくて。」



「そう、でしたか・・・。」



「食材だけじゃない。
この1年間、何も進んでない。」



「病院での検査は?」



「結果は問題ないの。
体調に気を付けながら、普通の生活に戻れるはずだって。」



「そうだったんですか・・・。」



「だから、一成から瑠美ちゃんと付き合うって、一緒に住むって聞いた時は・・・やっぱり瑠美ちゃんだったのねって、思った。」









“一成君”のお母さんがそう言って、寂しそうに・・・
でも安心したような顔でもあって・・・























「昔から、瑠美ちゃんのことを、“俺のお母さん”って言ってたからね。」
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