【完】急にプロポーズをされたので・・・念の為付き合うのに、付き合って貰った2ヶ月間

Bu-cha

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泳いでいても、静かな水だった・・・。



この静かな水を、全身で感じる・・・。



この静かな水を、両手の指先から・・・



両足の爪先まで、感じる・・・。



その感覚を、掴み取る・・・。



波も何もないこの水の中・・・



海よりも掴みやすい・・・。



海よりもグングン進んでいく・・・。



速く・・・



速く・・・



速く・・・



進んでいく・・・。



進んでいく・・・。



進んでいく・・・



のに、追い付けない・・・。



“お姉さん”に、追い付けない・・・。



追い付けそうなのに、



あと少しで、追い付けそうなのに・・・



追い付けない・・・。





そう、思った時・・・





聞こえた・・・





聞こえたような気がした・・・






じいちゃんの声が、聞こえたような気がした・・・

















“追い付けるようで追い付けない、そんな女がいいぞ、一成。”















“肝っ玉の据わった女”

















“一成は俺にソックリだから、“俺のお母さん”みたいな女が良いぞぉ。”
















いつか聞いた、そんな言葉がまた聞こえたような気がした。













その時、目の前を泳いでいた“お姉さん”が、壁を背に立っているのが水中から見えた。














そのお姉さんを目指して、俺は残っていた力を全て出し・・・












泳いだ・・・。
















そして、“お姉さん”の目の前に・・・












止まった。















立ち泳ぎをしながら、伝える。




















「すぐ、追い付くから・・・“俺のお母さん”になってよ、“瑠美”。」
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