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瑠美は驚きながら、俺を振り向いた。
そんな瑠美を見て、泣きそうになった・・・。
苦しくなった・・・。
苦しくて、息が出来なくなる・・・。
俺は、弱いから・・・。
俺は、心が弱いから・・・。
でも・・・
でも・・・
伝えた・・・。
「すぐ、追い付くから・・・。」
「タイム?そうだね、すぐ追い付かれちゃう。」
「タイムもそうだし、全部。
足の大きさも、手の大きさも・・・。」
そう言って、俺は瑠美のTシャツの袖から手を放し、瑠美に手の平を見せるように広げた。
そしたら、瑠美が嬉しそうに笑って、右手をゆっくりとくっつけてくれた。
手がついた瞬間、なんだかまた泣きそうになった・・・。
「すぐ、追い付くから。
足の大きさも手の大きさも、身長も・・・。
俺もすぐ、中学3年生になるから。」
「中学、3年生か・・・。」
瑠美が少し悲しそうな顔で笑った。
「その時、私は21歳かな・・・。」
「21歳も、すぐ追い付くから。
すぐ、追い付くから・・・。」
合わせていた瑠美の手、その指の間に俺の指を入れ強く握った。
「すぐ、追い付くから・・・。」
瑠美を見ながら言うと、瑠美は悲しそうに笑ったまま・・・頷いた。
「先に、行ってるね・・・。」
「うん・・・。」
そんな瑠美を見て、泣きそうになった・・・。
苦しくなった・・・。
苦しくて、息が出来なくなる・・・。
俺は、弱いから・・・。
俺は、心が弱いから・・・。
でも・・・
でも・・・
伝えた・・・。
「すぐ、追い付くから・・・。」
「タイム?そうだね、すぐ追い付かれちゃう。」
「タイムもそうだし、全部。
足の大きさも、手の大きさも・・・。」
そう言って、俺は瑠美のTシャツの袖から手を放し、瑠美に手の平を見せるように広げた。
そしたら、瑠美が嬉しそうに笑って、右手をゆっくりとくっつけてくれた。
手がついた瞬間、なんだかまた泣きそうになった・・・。
「すぐ、追い付くから。
足の大きさも手の大きさも、身長も・・・。
俺もすぐ、中学3年生になるから。」
「中学、3年生か・・・。」
瑠美が少し悲しそうな顔で笑った。
「その時、私は21歳かな・・・。」
「21歳も、すぐ追い付くから。
すぐ、追い付くから・・・。」
合わせていた瑠美の手、その指の間に俺の指を入れ強く握った。
「すぐ、追い付くから・・・。」
瑠美を見ながら言うと、瑠美は悲しそうに笑ったまま・・・頷いた。
「先に、行ってるね・・・。」
「うん・・・。」
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