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そして、12月・・・
年末調整やその他の大変な処理もギリギリで終わり、経理部のメンバーはゲッソリとしながら会社の忘年会に出席。
「のんちゃん、お酒もっと飲みなよ?」
わたしにさっきからお酒を何度もすすめてくるのは、中途採用で入社した飯田さん。
そして、わたしをジロジロと嫌な目で見てくる。
この顔とこの身体で何年も過ごしているから分かっているし、社会人になってからは痛いほど実感してる・・・
この手のタイプの人に、狙われてしまう。
「わたし、お酒全然飲めないんです!」
「知ってるよ、でも忘年会だし。
少しでも飲んだ方がいいよ。」
そんな面倒なことを言ってくる。
チラリと見ると、顔見知りの営業事務の女の人達が数人で集まっているのが見える。
「あ!営業事務のみなさんにご挨拶してきますね?」
「そんなのいいよ、あんな不潔な女達なんて・・・」
そんな理由で行くのを阻止されそうになったけど、無理矢理抜け出す。
「みなさん、今年は本当にお世話になりました~!
みなさんが凄い良くしてくださって、本当に本当に助かりました!!」
そう言って笑いながら、営業事務の女の人達の元へ。
「のんちゃ~ん!おいでー!!」
「おねーさんがギューッてしてあげる!!」
「ちょっと可哀想、こっちおいでのんちゃん!」
「のんちゃんはウチの子だから~!!」
そう言って、女の人達に囲んでもらいホッとした。
「のんちゃん、ここにいたんだ?
管理部門の人には毎年賞がないんだけど、僕としてはのんちゃんに今年1年頑張った賞をあげたいところだよ。」
「分かります、のんちゃん頑張ってて偉かったですよね?」
年配の部長さんや女の人まで数人来てくれ、わたしを褒めてくれる。
その時、わたしを抱き締めたまま離さなかった女の人が・・・
「あ、健吾君・・・」
と、呟いた。
「本当だ、またあの子あんなに健吾君にベッタリして。」
「うちらの集まりにも全然来ないしね。」
そう、女の人達が不穏な空気になる。
視線の先を辿ってみると・・・
さっき営業部のMVPで壇上にいた男の人。
とにかく、凄い大きな人と・・・
その大きな人の隣に、わたしには結構良くしてくれる営業事務の女の人が。
その女の人がわたしに気付き、大きな男の人を連れてこっちに近付いてくる・・・。
年末調整やその他の大変な処理もギリギリで終わり、経理部のメンバーはゲッソリとしながら会社の忘年会に出席。
「のんちゃん、お酒もっと飲みなよ?」
わたしにさっきからお酒を何度もすすめてくるのは、中途採用で入社した飯田さん。
そして、わたしをジロジロと嫌な目で見てくる。
この顔とこの身体で何年も過ごしているから分かっているし、社会人になってからは痛いほど実感してる・・・
この手のタイプの人に、狙われてしまう。
「わたし、お酒全然飲めないんです!」
「知ってるよ、でも忘年会だし。
少しでも飲んだ方がいいよ。」
そんな面倒なことを言ってくる。
チラリと見ると、顔見知りの営業事務の女の人達が数人で集まっているのが見える。
「あ!営業事務のみなさんにご挨拶してきますね?」
「そんなのいいよ、あんな不潔な女達なんて・・・」
そんな理由で行くのを阻止されそうになったけど、無理矢理抜け出す。
「みなさん、今年は本当にお世話になりました~!
みなさんが凄い良くしてくださって、本当に本当に助かりました!!」
そう言って笑いながら、営業事務の女の人達の元へ。
「のんちゃ~ん!おいでー!!」
「おねーさんがギューッてしてあげる!!」
「ちょっと可哀想、こっちおいでのんちゃん!」
「のんちゃんはウチの子だから~!!」
そう言って、女の人達に囲んでもらいホッとした。
「のんちゃん、ここにいたんだ?
管理部門の人には毎年賞がないんだけど、僕としてはのんちゃんに今年1年頑張った賞をあげたいところだよ。」
「分かります、のんちゃん頑張ってて偉かったですよね?」
年配の部長さんや女の人まで数人来てくれ、わたしを褒めてくれる。
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「あ、健吾君・・・」
と、呟いた。
「本当だ、またあの子あんなに健吾君にベッタリして。」
「うちらの集まりにも全然来ないしね。」
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