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こっちに来たら面倒だな~・・・と、まだわたしを離さない女の人の胸の中で思いながら、目を逸らした。
すると、わたしを離さなかった女の人と周りの女の人達が、こっちに向かってくる女の人に気付いたようで。
みんな一気に不穏な空気になり、わたしを離さなかった女の人がわたしをスッと離した。
「のんちゃん!!」
声掛けられちゃったか・・・
と、わたしには何の敵意も感じない、好意しか感じないこの声を無視するわけにいかず・・・
わたしは女の人を見る・・・
そして、
気付く・・・
凄い大きな男の人の太い腕に絡まる、女の人の手・・・
この人達、会社の忘年会で何してんの?
そんなことしてたら、社内の人間関係が上手くいかないでしょ。
こんな新卒のわたしでも分かるようなこと、分からないの?
バカなの?
という考えに、頭の中が埋め尽くされる・・・
営業部のMVPもさ、営業がトップなら誰からも文句言われないものなのかね?
でも、いつかトップじゃなくなった時・・・
そこに残るのは、何?
しっかりしなよ・・・
そう思いながら、その大きな男の人にも視線を移した・・・。
その大きな男の人が、大きくて力強い目を見開きわたしを見た後・・・
わたしは、ギュウッと、なった。
わたしの人より小さな心臓が、この大きな人を見て、ギュウッと何かに握られる。
なに、この目・・・。
何故か、この目をみていると・・・
この大きな人が、弱く、弱く、弱く・・・
小さく・・・小さく・・・小さく・・・
そんな感覚になり・・・
こんなに小さなわたしより・・・
完全に小さくなってしまった・・・
こんなに小さなわたしが、
この大きな人を見下ろしている・・・
そんな、不思議で・・・
興奮してしまう、
新しい自分がいた・・・。
すると、わたしを離さなかった女の人と周りの女の人達が、こっちに向かってくる女の人に気付いたようで。
みんな一気に不穏な空気になり、わたしを離さなかった女の人がわたしをスッと離した。
「のんちゃん!!」
声掛けられちゃったか・・・
と、わたしには何の敵意も感じない、好意しか感じないこの声を無視するわけにいかず・・・
わたしは女の人を見る・・・
そして、
気付く・・・
凄い大きな男の人の太い腕に絡まる、女の人の手・・・
この人達、会社の忘年会で何してんの?
そんなことしてたら、社内の人間関係が上手くいかないでしょ。
こんな新卒のわたしでも分かるようなこと、分からないの?
バカなの?
という考えに、頭の中が埋め尽くされる・・・
営業部のMVPもさ、営業がトップなら誰からも文句言われないものなのかね?
でも、いつかトップじゃなくなった時・・・
そこに残るのは、何?
しっかりしなよ・・・
そう思いながら、その大きな男の人にも視線を移した・・・。
その大きな男の人が、大きくて力強い目を見開きわたしを見た後・・・
わたしは、ギュウッと、なった。
わたしの人より小さな心臓が、この大きな人を見て、ギュウッと何かに握られる。
なに、この目・・・。
何故か、この目をみていると・・・
この大きな人が、弱く、弱く、弱く・・・
小さく・・・小さく・・・小さく・・・
そんな感覚になり・・・
こんなに小さなわたしより・・・
完全に小さくなってしまった・・・
こんなに小さなわたしが、
この大きな人を見下ろしている・・・
そんな、不思議で・・・
興奮してしまう、
新しい自分がいた・・・。
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