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「あの人、バカだよね?」
と、宗君が言ってきたので、わたしも笑いながら頷いた。
「夏生帰ってきたし、ご飯の準備手伝ってくれる?」
ピッカピカな、でも使いやすいキッチンに宗君と並ぶ。
「よかった。あの人、和さんみたいな人と出会えて。
あの人、女の趣味悪かったから。」
「大丈夫かな・・・わたしがそうかも?」
「そこは全然心配してない。」
手際の良い宗君が、わたしにもやり易いように動いてくれる。
「あの人の前に出ると、自分でも知らない自分が出ちゃうから。」
宗君が、わたしを真っ直ぐ見る。
「それでもあの人が和さんを離さなかったなら、俺は信じる。
俺の、お兄ちゃんなんだ。」
嬉しそうに、懐かしそうに、話し続ける。
「女の子の格好してたのに、すぐに“男”の俺にも気付いてた。
それで、“男”の俺を引っ張り出された。
“男”の俺と、男同士の話をしてくれた。」
宗君が、わたしに美味しそうな料理がのったお皿を渡してくれた。
「俺の、お兄ちゃんなんだ。
血は繋がってないけど、ちゃんと、俺のお兄ちゃん。
お兄ちゃんが選んだ人なら、俺は信じる。」
わたしも笑いながら、お皿を受け取る。
「これからよろしくね、お姉ちゃん。」
と、宗君が言ってきたので、わたしも笑いながら頷いた。
「夏生帰ってきたし、ご飯の準備手伝ってくれる?」
ピッカピカな、でも使いやすいキッチンに宗君と並ぶ。
「よかった。あの人、和さんみたいな人と出会えて。
あの人、女の趣味悪かったから。」
「大丈夫かな・・・わたしがそうかも?」
「そこは全然心配してない。」
手際の良い宗君が、わたしにもやり易いように動いてくれる。
「あの人の前に出ると、自分でも知らない自分が出ちゃうから。」
宗君が、わたしを真っ直ぐ見る。
「それでもあの人が和さんを離さなかったなら、俺は信じる。
俺の、お兄ちゃんなんだ。」
嬉しそうに、懐かしそうに、話し続ける。
「女の子の格好してたのに、すぐに“男”の俺にも気付いてた。
それで、“男”の俺を引っ張り出された。
“男”の俺と、男同士の話をしてくれた。」
宗君が、わたしに美味しそうな料理がのったお皿を渡してくれた。
「俺の、お兄ちゃんなんだ。
血は繋がってないけど、ちゃんと、俺のお兄ちゃん。
お兄ちゃんが選んだ人なら、俺は信じる。」
わたしも笑いながら、お皿を受け取る。
「これからよろしくね、お姉ちゃん。」
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