80 / 184
☆3
3-16
しおりを挟む
弟さんに改めてそう言われた。
それで大変なことに気付いた・・・。
嫉妬してしまっていた・・・。
わたしは海神ちゃんに嫉妬してしまっていた・・・。
満足をしなければいけない。
弟さんとたまに会えて話しかけてもらえるだけで満足をしなければいけない。
ずっと後悔をしていたから・・・。
10年間、喫茶店に多くて月に4回も来ていた弟さん。
そんな弟さんは急に来なくなってしまった。
喫茶店の扉が開く度にすぐに扉を見て、弟さんではなくてガッカリする生活を約2年半も続けていた。
扉が開き弟さんじゃないと分かる度、いつも後悔していた。
弟さんは調査員かもしれないけど・・・。
わたしは名前以外は普通だけど・・・。
でも、1度だけでも返事をすればよかったと・・・。
会えなくなってしまった・・・。
一般人だったのか調査員だったのか分からなかったけど・・・。
喫茶店の外では声を掛けてもらえなかったけど・・・。
1度も何も返事が出来ないまま・・・。
わたしに本物の恋をしてくれている顔をした弟さんと、会えなくなってしまった・・・。
後悔していた。
わたしは弟さんと会えなくなってからの約2年半、ずっと後悔をしていた。
だから4月に再会した時・・・
弟さんが調査員だったと知り悲しくもなったけど、また会えた喜びも大きくて。
たまに会えてたまに話しかけてもらえるだけで満足していた。
もう二度とわたしに恋をしてくれている顔は見られないとしても、わたしは弟さんに恋をしてしまっていたから・・・。
わたしが恋をしてどうにかなる相手ではないけど、わたしは嬉しかった。
後悔していた約2年半の日々が苦しすぎて、わたしは今の状況に満足していた。
なのに・・・
なのに・・・
あのラブホテル回りの日、弟さんがまたわたしに恋をしてくれている演技をして・・・。
もう二度と見ることはないと思っていたあの顔をしてくれて・・・。
悲しくなるくらい嬉しくて・・・。
泣きたくなるくらい嬉しくて・・・。
演技だとしても、嬉しくて・・・。
「“星神”、キラッキラの肉食って元気出せよ!!」
わたしの隣に座った弟さんがわたしを“星神”と呼ぶ・・・。
恋人の演技で、わたしを“星神”と呼ぶ・・・。
わたしに恋をしてくれている顔で・・・。
本物の恋をしてくれている顔で・・・。
それどころか・・・
それどころか・・・
この顔は本物の“愛”のような顔で・・・。
本物の“愛している”の顔でわたしを見詰めてくる・・・。
わたしは知っている・・・。
わたしはこの顔を知っている・・・。
“お父さん”がお母さんを見る時の顔だった。
“パパ”からは見ることはなかった顔。
わたしが小学校2年生の時に紹介された“お父さん”。
わたしが幼稚園の頃にお母さんと“パパ”は離婚をした。
初めて“お父さん”に会った時、その時はお母さんの“友達”として会ったけど・・・
お母さんを見る“お父さん”の顔を見て驚いた。
驚いたけど、悲しくもなった。
離婚してからも月に1度会っていた“パパ”。
大好きな“パパ”は、“偽物”なのだと分かってしまったから。
お母さんと一緒にいたパパは、大変なことに“偽物”なのだと分かった・・・。
それに苦しんでいる時に“お父さん”が教えてくれた。
“本物”と“偽物”だけではなくて、“別物”があると・・・。
離婚した後もお母さんと良好な関係を続けている“パパ”は“偽物”ではなく“別物”なのだと。
お母さんへの“愛”はなくなってしまったけど、それでもお母さんやわたしを大切に思える“家族愛”という“別物”はあると。
それで大変なことに気付いた・・・。
嫉妬してしまっていた・・・。
わたしは海神ちゃんに嫉妬してしまっていた・・・。
満足をしなければいけない。
弟さんとたまに会えて話しかけてもらえるだけで満足をしなければいけない。
ずっと後悔をしていたから・・・。
10年間、喫茶店に多くて月に4回も来ていた弟さん。
そんな弟さんは急に来なくなってしまった。
喫茶店の扉が開く度にすぐに扉を見て、弟さんではなくてガッカリする生活を約2年半も続けていた。
扉が開き弟さんじゃないと分かる度、いつも後悔していた。
弟さんは調査員かもしれないけど・・・。
わたしは名前以外は普通だけど・・・。
でも、1度だけでも返事をすればよかったと・・・。
会えなくなってしまった・・・。
一般人だったのか調査員だったのか分からなかったけど・・・。
喫茶店の外では声を掛けてもらえなかったけど・・・。
1度も何も返事が出来ないまま・・・。
わたしに本物の恋をしてくれている顔をした弟さんと、会えなくなってしまった・・・。
後悔していた。
わたしは弟さんと会えなくなってからの約2年半、ずっと後悔をしていた。
だから4月に再会した時・・・
弟さんが調査員だったと知り悲しくもなったけど、また会えた喜びも大きくて。
たまに会えてたまに話しかけてもらえるだけで満足していた。
もう二度とわたしに恋をしてくれている顔は見られないとしても、わたしは弟さんに恋をしてしまっていたから・・・。
わたしが恋をしてどうにかなる相手ではないけど、わたしは嬉しかった。
後悔していた約2年半の日々が苦しすぎて、わたしは今の状況に満足していた。
なのに・・・
なのに・・・
あのラブホテル回りの日、弟さんがまたわたしに恋をしてくれている演技をして・・・。
もう二度と見ることはないと思っていたあの顔をしてくれて・・・。
悲しくなるくらい嬉しくて・・・。
泣きたくなるくらい嬉しくて・・・。
演技だとしても、嬉しくて・・・。
「“星神”、キラッキラの肉食って元気出せよ!!」
わたしの隣に座った弟さんがわたしを“星神”と呼ぶ・・・。
恋人の演技で、わたしを“星神”と呼ぶ・・・。
わたしに恋をしてくれている顔で・・・。
本物の恋をしてくれている顔で・・・。
それどころか・・・
それどころか・・・
この顔は本物の“愛”のような顔で・・・。
本物の“愛している”の顔でわたしを見詰めてくる・・・。
わたしは知っている・・・。
わたしはこの顔を知っている・・・。
“お父さん”がお母さんを見る時の顔だった。
“パパ”からは見ることはなかった顔。
わたしが小学校2年生の時に紹介された“お父さん”。
わたしが幼稚園の頃にお母さんと“パパ”は離婚をした。
初めて“お父さん”に会った時、その時はお母さんの“友達”として会ったけど・・・
お母さんを見る“お父さん”の顔を見て驚いた。
驚いたけど、悲しくもなった。
離婚してからも月に1度会っていた“パパ”。
大好きな“パパ”は、“偽物”なのだと分かってしまったから。
お母さんと一緒にいたパパは、大変なことに“偽物”なのだと分かった・・・。
それに苦しんでいる時に“お父さん”が教えてくれた。
“本物”と“偽物”だけではなくて、“別物”があると・・・。
離婚した後もお母さんと良好な関係を続けている“パパ”は“偽物”ではなく“別物”なのだと。
お母さんへの“愛”はなくなってしまったけど、それでもお母さんやわたしを大切に思える“家族愛”という“別物”はあると。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる