【完】女神達が愛した弟(カットページ掲載済2023.6.17)

Bu-cha

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繁華街にあるチェーン店の居酒屋。
ガヤガヤと煩い店内、その店内でお皿が落ちて割れる音が響いた。



「すみません・・・。」



すぐに来てくれた店員さんに、目の前に座る矢田さんが謝っている。



あの後、矢田さんに声を掛けた。
凄い驚いている様子だったけど意外にもすんなり誘いに乗ってくれた。



もっと挙動不審な感じなのかと思ったけどそうではなくて・・・。
眼鏡の奥の小さな目はやっぱり優しそうで・・・。



私が連れてきたチェーン店の居酒屋にも無言のままついてきたけど、別に変な雰囲気でもなくどちらかというとちゃんとした男の人だった。



噂話もあてにならないと思いながら、店員さんとお皿を拾っている矢田さんと一緒にわたしもお皿を拾う。



「すみません・・・。」



矢田さんにこの前と同じようにお礼を言われる。
謝罪のようにも感じるけど、矢田さんのこれはお礼のように何となく感じていた。



お皿を3人で片付けてから、2人でお酒で乾杯をする。



矢田さんはお酒を一口飲んだ後にグラスを置いたけど、私はビールジョッキ半分くらい一気に飲んだ後に置いた。



そんな私を驚いた顔で見ていて・・・でも少し面白そうな顔で笑っている。
その顔は凄い優しい顔で・・・。
全然変な感じではない。



「僕に何かお話ですか?」



矢田さんが落ち着いた声で私に聞いてきた。



でも・・・



「先にご飯食べていいですか?
ちゃんとご飯を食べて強い身体を作らないといけないので。
その強い身体に強い精神が作られるので。
なので、話しはそれから!!」



うちのお父さんが煩いくらいお兄ちゃんに言っていたので、私もこの言葉が耳から離れない。
煩いくらいに今でも響いている。



私が頼んだ料理が次々に運ばれてくる。



「矢田さんも食べてくださいね?
割り勘なので、矢田さんも食べたい物を注文してくださいよ?
そういえば、矢田さんって何歳なんですか?」



意外にも話しやすかった矢田さんに一気に話し掛ける。
矢田さんは面白そうな顔で笑い続けご飯を食べ始めた。



「36歳だよ。真坂さんは27歳でしょ?
こんなおじさんに声を掛けてどうしたの?」



まさかの・・・矢田さんが私の年齢を知っていたことに驚いた。



「私の年齢知ってたんですか?」



「うん。それで、こんなおじさんにどうしたの?」



「全然おじさんじゃないじゃないですか!」



「27歳の子からしたら絶対におじさんだよね。」



「そもそも、年齢なんて何も関係ありませんからね。
良いことも悪いことも世の中の何に対しても、年齢や性別もどんな血が入っていようと名前も関係ないんですよ。
大切なのはどうやって育てられたかです。」
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