【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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そして、その日の夜・・・。



「遅かったね、最近いつもこんなに遅いの?」



矢田さんが私だけの屋敷を訪ねてきたのはまた夜も深まってから。
土曜日も日曜日もそうだった。



でも、今日は・・・



「一旦帰って荷物も取ってきたので。」



矢田さんが荷物を持って私だけの屋敷に来てくれた。
土曜日も日曜日も一緒に過ごせたのは数分だったから。



「夜ご飯は?・・・お茶漬けかな。」



「ありがとうございます。」



今晩は随分と寒くなっている。
そんな日の夜ご飯、夜食はお茶漬けを食べる矢田さん。
そんなことも知っているくらい、私は約10年間も矢田さんとの恋の戦場で戦ってきた。



「この部屋のお風呂、狭いからね?」



「小町さんの実家のお風呂が広すぎるんだと思いますよ?
・・・よくこの部屋に1年間も暮らしていますよね。
お母さんが驚いていましたよ。」



お茶漬けを食べる矢田さんの向かい側に座り、そんな雑談をしていく。
父親はとにかく雑談をしない人で、一緒の空間にいても無駄な話はしないタイプで。



「お母さんはお嬢様だからこんな部屋に住んだら発狂しそうだよね。」



「お母さんはもっとボロボロの部屋で一人暮らしをしたそうですよ?
半年くらいとは言っていましたけど。」



そんな初めて聞く話を矢田さんがしてきた。
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