【完】秋の夜長に見る恋の夢

Bu-cha

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答えを教えてほしかった。
答えがある勉強よりも自分で答えを創り出す勉強が好きなはずなのに。
俺は答えを教えてほしかった。
“元”が付いたとはいえ、小町の婚約者候補にまでなれたこの人に、俺は答えを教えてほしかった。



「好きな相手から貰った物なら、小町はどんな物でも喜ぶ。」



答えを求めていた俺に言ったのは、そんな答えだった・・・。



「どんな物でも喜ぶだろ、お前から貰った物なら。」



「俺から・・・?」



「何驚いてるんだよ?」



隼人さんが笑いならそう言うと・・・



「小町が、なに?」



リビングの方から、洋服がはだけている女の子が出てきた・・・。
それには驚き、慌てて視線を逸らす。



「お前・・・出てくるなよ。」



「小町の話してなかった?小町が何?」



「・・・小町、この天才のことが好きなんだよ。
加賀の若き天才、聞いたことあるだろ?」



「聞いたことないよ?」



「・・・お前、どうしようもないおバカだよな。」



「小町、こんな人のことが好きなの?
何処がいいのか全然分かんない。
小町の方が格好良いのに。」



「そういうことは陰で言えよ、失礼だろ。」



女の子の言葉にショックを受けていたら、隼人さんが軽い感じでそう言った。
それには何だか面白くて心がいくらか軽くなる。



「元婚約者の俺から言わせると、お前じゃ無理だな。」



心がいくらか軽くなった瞬間、斬られた・・・。



ザックリと、斬られた・・・。
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