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そう言われてしまい、それには苦笑いになる。
「拳君、妙子ちゃんのこと大好きでしょ。
あれからどうなってるの?」
「ガンガン攻められてますね。
でも、矢田さんはうちの会社では働けないとも言ってましたね。
あの社長さんがとにかく大好きなんでしょうね、私よりも。」
「妙子ちゃんよりも?それはないでしょ。」
「ありますね。
あの社長さんを見た瞬間の矢田さんの顔は、この会社で私のことを初めて見た時とは比べ物にならないくらい満面の笑みでしたから。」
「うちの会社で妙子ちゃんのことを初めて見た時、拳君どんな顔してたの?」
小町さんにそう聞かれ、あの日のことを思い出す・・・。
うちの会社で初めて会った日のことを・・・。
そして、少しだけ泣きそうにもなった。
「何でもない顔をしてました。
何でもない顔で、爽やかな笑顔で自己紹介をしてました。」
「“矢田です”って?」
「そうですね。」
「そうなんだ?
ねぇ、妙子ちゃん。」
小町さんが私の名前を呼び、優しい笑顔で笑い掛けてくる・・・。
「拳君に、昔の妙子ちゃんが自分だって言ってみなよ。」
「拳君、妙子ちゃんのこと大好きでしょ。
あれからどうなってるの?」
「ガンガン攻められてますね。
でも、矢田さんはうちの会社では働けないとも言ってましたね。
あの社長さんがとにかく大好きなんでしょうね、私よりも。」
「妙子ちゃんよりも?それはないでしょ。」
「ありますね。
あの社長さんを見た瞬間の矢田さんの顔は、この会社で私のことを初めて見た時とは比べ物にならないくらい満面の笑みでしたから。」
「うちの会社で妙子ちゃんのことを初めて見た時、拳君どんな顔してたの?」
小町さんにそう聞かれ、あの日のことを思い出す・・・。
うちの会社で初めて会った日のことを・・・。
そして、少しだけ泣きそうにもなった。
「何でもない顔をしてました。
何でもない顔で、爽やかな笑顔で自己紹介をしてました。」
「“矢田です”って?」
「そうですね。」
「そうなんだ?
ねぇ、妙子ちゃん。」
小町さんが私の名前を呼び、優しい笑顔で笑い掛けてくる・・・。
「拳君に、昔の妙子ちゃんが自分だって言ってみなよ。」
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