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小学校5年生、3学期の終業式・・・
「止めなよ!!!」
私は今日も男子達の前に仁王立ちする。
私の後ろには岩渕君が。
“あゆみ”を男子達に踏みつけられ、止めようとしていた岩渕君。
その流れで岩渕君を蹴っていた男子達を止めに入った。
「出た!!女が少ない“妙”!!」
「また女が少ない“妙”かよ!!
そろそろ女なら女らしく手紙でも交換しておけよ!!」
校庭から校門までの間、いつものような光景に誰も何も言わない。
クラスの女の子達も「妙、またケガするよ~!・・・ケガさせるのか!」と笑いながら通りすぎている。
最近は先生達まで何も言わなくなってしまった。
そんな中、私は構える。
精神を集中させて構える。
私を見て5人の男子はもうビビっているのが分かる。
数日前にも岩渕君にサッカーボールをキックして当てていた時、こいつらをぶっ飛ばしたばかりだったから。
「的場さん・・・ケガ、させちゃうから・・・」
“ケガしちゃうから”
ではなく、“ケガさせちゃうから”
岩渕君のその心配には大笑いをした。
数日前はそれでこの男子数人の親からうちの親に抗議の電話が掛かってきていたから。
「またぶっ飛ばす!!!
それでケガしたらママにヨシヨシして慰めて貰いなよ!!」
大笑いしながら男子達の中に突っ込んだ。
突っ込んで・・・
跳んだ・・・。
跳んだ・・・。
跳び蹴りどころか、
飛んで、顔面に膝蹴りを入れた。
鼻が折れるとまた煩そうなので少しずらしてあげたのは私の優しさ。
「止めなよ!!!」
私は今日も男子達の前に仁王立ちする。
私の後ろには岩渕君が。
“あゆみ”を男子達に踏みつけられ、止めようとしていた岩渕君。
その流れで岩渕君を蹴っていた男子達を止めに入った。
「出た!!女が少ない“妙”!!」
「また女が少ない“妙”かよ!!
そろそろ女なら女らしく手紙でも交換しておけよ!!」
校庭から校門までの間、いつものような光景に誰も何も言わない。
クラスの女の子達も「妙、またケガするよ~!・・・ケガさせるのか!」と笑いながら通りすぎている。
最近は先生達まで何も言わなくなってしまった。
そんな中、私は構える。
精神を集中させて構える。
私を見て5人の男子はもうビビっているのが分かる。
数日前にも岩渕君にサッカーボールをキックして当てていた時、こいつらをぶっ飛ばしたばかりだったから。
「的場さん・・・ケガ、させちゃうから・・・」
“ケガしちゃうから”
ではなく、“ケガさせちゃうから”
岩渕君のその心配には大笑いをした。
数日前はそれでこの男子数人の親からうちの親に抗議の電話が掛かってきていたから。
「またぶっ飛ばす!!!
それでケガしたらママにヨシヨシして慰めて貰いなよ!!」
大笑いしながら男子達の中に突っ込んだ。
突っ込んで・・・
跳んだ・・・。
跳んだ・・・。
跳び蹴りどころか、
飛んで、顔面に膝蹴りを入れた。
鼻が折れるとまた煩そうなので少しずらしてあげたのは私の優しさ。
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