【完】拳に愛を込めて(カットページ掲載済2023.4.30、詳細は内容欄に記載)

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15-6

久しぶりに会った妙はやっぱり妙で。
変わらず、妙で。
それが嬉しくて・・・。
それがめちゃくちゃ嬉しくて・・・。



それで・・・



それで・・・



めちゃくちゃ、可愛くなっていた・・・。



心にあるあんなのを見てしまったら、めちゃくちゃ可愛いと思ってしまって・・・。



前日からお兄ちゃんが居候をしている小町さんの屋敷にいて。
めちゃくちゃ美人な小町さんと話したり、気遣いをしてもらったり、めちゃくちゃ美味しい唐揚げまでご馳走してくれ・・・
まさかの、裸まで目撃してしまい・・・。



それも“普通”の裸ではなくて、たぶん。
めちゃくちゃ凄い裸なんだと思う、たぶん。



そんな小町さんの裸と、随分と会っていない妙の姿を重ねて悶々とし・・・。
それを正座で精神統一をして整え日曜日を迎えた。



そんな中で会った妙は・・・



めちゃくちゃ美人な小町さんすら霞んでしまうくらいの威力で・・・。



それくらいで・・・。



それくらい、可愛くて・・・。



胸にあるソレが、もうめちゃくちゃ可愛すぎて・・・。



ソレがどういう状態なのかまでは分からないけど、俺にとっては可愛すぎて・・・。



可愛すぎて・・・



上手く、出来なかった・・・。



何も上手く、出来なかった・・・。



折角会えたのに・・・。



やっと会えたのに・・・。



妙を怒らせて別れてしまった・・・。



約束していたのに・・・。



そう約束して別れていたのに・・・。



妙は強くなろうとしていたのに・・・。



俺よりも強くなろうとしていたのに・・・。



辞めてしまったから・・・。



俺は空手を辞めてしまったから・・・。



妙のいない空手の道に・・・



俺1人で続けられる強さはなくて・・・。



中学でも他の空手道場でも・・・



妙みたいな人はいなくて・・・。



続けられなかった・・・。