256 / 295
15
15-17
しおりを挟む
毎回忘れられていた竹之内を思い出す。
竹之内だけは空手を真剣にやっていたわけではなくて。
そんな竹之内は“あの子”から忘れられていて。
俺も・・・
俺も・・・
忘れられたのだと分かった。
空手を辞めたから・・・。
“あの子”と久しぶりに会えた時、俺は空手を辞めていたから・・・。
俺と組手が出来るから“大親友”だったらしい・・・。
それがなくなった俺には興味がなくなっていた・・・。
興味がなくなって・・・
そして、忘れてしまった・・・。
仲直りが出来ないまま・・・
忘れてしまった・・・。
そんなことを考えながら、営業スマイルだけは維持して“この子”を見下ろす。
胸の辺りなんてよく見なくても見える。
凄いのが、見える。
そんな“この子”に・・・“的場”という名字のこの子に聞いた。
「的場なにさんですか?」
「妙子です。」
聞いた俺に、“この子”が答えた・・・。
“妙子”だと答えた・・・。
やっと、知れた・・・。
やっと知ることが出来た・・・。
名前を・・・
やっと・・・知ることが出来た・・・。
「そうなんだ、俺は矢田です。」
「はい、よろしくお願いします。」
「うん、よろしくお願いします。」
俺を・・・“拳”を忘れてしまったこの子を見下ろしてそう言った。
忘れてくれていてよかったと思ってしまった。
あんなに怒らせてしまった“拳”を忘れてくれていてよかった・・・。
また、始められる・・・。
また始められる・・・。
今度は・・・
今度は・・・
あの頃よりも上手く出来るように・・・。
少しでも・・・
上手く出来るように・・・。
「可愛いですね。」
この子の・・・“的場妙子”の胸の辺りにあるこの凄い物を視界に入れながら伝えた。
あの日、言おうとして・・・
その前に“あの子”が怒ってしまって伝えられなかった言葉をやっと伝えられた・・・。
だって、可愛すぎて・・・。
この子のこの胸にあるコレが、可愛すぎて・・・。
あの日よりももっと可愛くなっていて・・・。
「全然可愛くないですから。」
そう言ったこの子・・・“的場妙子”の顔を見てみたら・・・
ビッッックリするくらい、
見た目が変わっていた・・・。
竹之内だけは空手を真剣にやっていたわけではなくて。
そんな竹之内は“あの子”から忘れられていて。
俺も・・・
俺も・・・
忘れられたのだと分かった。
空手を辞めたから・・・。
“あの子”と久しぶりに会えた時、俺は空手を辞めていたから・・・。
俺と組手が出来るから“大親友”だったらしい・・・。
それがなくなった俺には興味がなくなっていた・・・。
興味がなくなって・・・
そして、忘れてしまった・・・。
仲直りが出来ないまま・・・
忘れてしまった・・・。
そんなことを考えながら、営業スマイルだけは維持して“この子”を見下ろす。
胸の辺りなんてよく見なくても見える。
凄いのが、見える。
そんな“この子”に・・・“的場”という名字のこの子に聞いた。
「的場なにさんですか?」
「妙子です。」
聞いた俺に、“この子”が答えた・・・。
“妙子”だと答えた・・・。
やっと、知れた・・・。
やっと知ることが出来た・・・。
名前を・・・
やっと・・・知ることが出来た・・・。
「そうなんだ、俺は矢田です。」
「はい、よろしくお願いします。」
「うん、よろしくお願いします。」
俺を・・・“拳”を忘れてしまったこの子を見下ろしてそう言った。
忘れてくれていてよかったと思ってしまった。
あんなに怒らせてしまった“拳”を忘れてくれていてよかった・・・。
また、始められる・・・。
また始められる・・・。
今度は・・・
今度は・・・
あの頃よりも上手く出来るように・・・。
少しでも・・・
上手く出来るように・・・。
「可愛いですね。」
この子の・・・“的場妙子”の胸の辺りにあるこの凄い物を視界に入れながら伝えた。
あの日、言おうとして・・・
その前に“あの子”が怒ってしまって伝えられなかった言葉をやっと伝えられた・・・。
だって、可愛すぎて・・・。
この子のこの胸にあるコレが、可愛すぎて・・・。
あの日よりももっと可愛くなっていて・・・。
「全然可愛くないですから。」
そう言ったこの子・・・“的場妙子”の顔を見てみたら・・・
ビッッックリするくらい、
見た目が変わっていた・・・。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる