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帰る前にトイレへ行き、出たら目の前に泥だらけの妙子が立っていた。
心の中で大笑いをしながら“私”は微笑む。
「初めて会えたね、妙子ちゃん。
“私”は結子。
翔子とは1度会ったことがあるんだよね?
“私”は翔子の双子の姉。」
私がそう言うと、妙子は不思議そうな顔で私のことを見てきた。
「え、翔子でしょ?
私が入ってきた時も驚いた動きも全くなかったし、今もそんなに爆笑したい動きは翔子じゃないの?
結子だとしたら聞いてた話と全然違うし。」
そんなことを言われた・・・。
妙子に、そんなことを言われた・・・。
それに驚愕しながらも私は口を開いた。
「言わないで、誰にも。」
「うん、そのつもりはないからこのタイミングを待った。」
「和にも言わないで。」
「言わないよ、お兄ちゃんってそういうのを知ってるとバレやすい動きしだすからフォローするの面倒だし。」
そんな返事には笑ってしまって、私は妙子を見詰める。
「“私”が翔子だってバレバレかな?
今までバレたことがないと思ってたけど、バレバレ?」
「私が人間じゃなくて猿だからだと思う。
人の微かな動きで私は結構色んなことが分かる。
おじいちゃんもお兄ちゃんも“結子”が翔子だとは気付いてない動きはしてるから大丈夫だと思う。」
「よかった・・・。」
「何の為にそんなことをしてるのか気になって。
それだけ聞きたくてここで待ってた。」
心の中で大笑いをしながら“私”は微笑む。
「初めて会えたね、妙子ちゃん。
“私”は結子。
翔子とは1度会ったことがあるんだよね?
“私”は翔子の双子の姉。」
私がそう言うと、妙子は不思議そうな顔で私のことを見てきた。
「え、翔子でしょ?
私が入ってきた時も驚いた動きも全くなかったし、今もそんなに爆笑したい動きは翔子じゃないの?
結子だとしたら聞いてた話と全然違うし。」
そんなことを言われた・・・。
妙子に、そんなことを言われた・・・。
それに驚愕しながらも私は口を開いた。
「言わないで、誰にも。」
「うん、そのつもりはないからこのタイミングを待った。」
「和にも言わないで。」
「言わないよ、お兄ちゃんってそういうのを知ってるとバレやすい動きしだすからフォローするの面倒だし。」
そんな返事には笑ってしまって、私は妙子を見詰める。
「“私”が翔子だってバレバレかな?
今までバレたことがないと思ってたけど、バレバレ?」
「私が人間じゃなくて猿だからだと思う。
人の微かな動きで私は結構色んなことが分かる。
おじいちゃんもお兄ちゃんも“結子”が翔子だとは気付いてない動きはしてるから大丈夫だと思う。」
「よかった・・・。」
「何の為にそんなことをしてるのか気になって。
それだけ聞きたくてここで待ってた。」
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