85 / 395
6
6-15
しおりを挟む
それから数日後・・・
月曜日の営業部のミーティングで私の番になり口を開いた。
「私、ここに営業をしにいきます。」
そこのホームページのトップページを掲げてみんなを見回すと、全員が目を見開いた。
「それはいくら何でも無理だろ、翔子!!」
親族である部長が大笑いしながらそう言ってきた。
他のみんなも呆れたように、諦めきった顔で私のことを見てくる。
そんなみんなに私は言った。
「ここは昔から土地と建物をいくつか所有してる。
それを有効活用していきたいと副社長はよく言っていると情報を得ています。」
「それで?」
部長が“絶対に無理だ”という顔で私のことを見てくる。
「ここが持っている不動産、全部うちが買う。」
それには会議室が大きな笑いに包まれた。
その笑いが終るまで私は待ち、それからまた口を開いた。
「そんなに数はない、でもこれからここはもっと土地も建物も必要になってくる。
その時に代わりにうちが少しだけ安く提供する話を持ち掛ける。」
「それだけで不動産を手放すはずがないだろ、それにあそこは藤岡とも繋がってる。」
「でも、藤岡の不動産会社が持つ土地や建物はほとんど使ってない。」
「条件が合わなかったんだろ。」
「藤岡の不動産会社が持つ土地や建物も定価で契約してるっていう情報も掴んだ。」
「どうやって?」
「雪枝のお父さんは藤岡ホールディングスの元エース候補。」
「雪枝・・・?」
「結子の友達。
雪枝のお父さんは藤岡とまだ繋がってる。
藤岡だけじゃないけどね。」
うちとも繋がっている。
うちだけではなく、色んな会社のお偉いさんが雪枝のお父さんに助けを求める時がある。
“ゆきのうえ商店街”の麒麟。
そう呼ばれている雪枝のお父さんに今回初めて私は助けを求め、副社長の話と定価で契約をしている話だけは教えて貰うことが出来た。
諦めしかない会議室の中、私は部長を見詰める。
「藤岡ホールディングスは子会社の不動産会社とは連携が取れてない。」
月曜日の営業部のミーティングで私の番になり口を開いた。
「私、ここに営業をしにいきます。」
そこのホームページのトップページを掲げてみんなを見回すと、全員が目を見開いた。
「それはいくら何でも無理だろ、翔子!!」
親族である部長が大笑いしながらそう言ってきた。
他のみんなも呆れたように、諦めきった顔で私のことを見てくる。
そんなみんなに私は言った。
「ここは昔から土地と建物をいくつか所有してる。
それを有効活用していきたいと副社長はよく言っていると情報を得ています。」
「それで?」
部長が“絶対に無理だ”という顔で私のことを見てくる。
「ここが持っている不動産、全部うちが買う。」
それには会議室が大きな笑いに包まれた。
その笑いが終るまで私は待ち、それからまた口を開いた。
「そんなに数はない、でもこれからここはもっと土地も建物も必要になってくる。
その時に代わりにうちが少しだけ安く提供する話を持ち掛ける。」
「それだけで不動産を手放すはずがないだろ、それにあそこは藤岡とも繋がってる。」
「でも、藤岡の不動産会社が持つ土地や建物はほとんど使ってない。」
「条件が合わなかったんだろ。」
「藤岡の不動産会社が持つ土地や建物も定価で契約してるっていう情報も掴んだ。」
「どうやって?」
「雪枝のお父さんは藤岡ホールディングスの元エース候補。」
「雪枝・・・?」
「結子の友達。
雪枝のお父さんは藤岡とまだ繋がってる。
藤岡だけじゃないけどね。」
うちとも繋がっている。
うちだけではなく、色んな会社のお偉いさんが雪枝のお父さんに助けを求める時がある。
“ゆきのうえ商店街”の麒麟。
そう呼ばれている雪枝のお父さんに今回初めて私は助けを求め、副社長の話と定価で契約をしている話だけは教えて貰うことが出来た。
諦めしかない会議室の中、私は部長を見詰める。
「藤岡ホールディングスは子会社の不動産会社とは連携が取れてない。」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
なお、スピンオフもございます。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる