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中学1年生 日曜日
今日も和の家で4人で勉強をしていく。
あれからはほぼ毎週日曜日は4人で勉強会をしていて、それは座学だけではなく外にまで出ることも。
和が一緒ならと両親だけでなくおじいちゃんまで了承し、子ども達だけで色んな所に行くのを許してくれた。
「結子、大丈夫?足痛い?」
今日も増田君が私のことを気に掛けてくれ、私は小さく首を横に振る。
「痛くはないけど、この靴だとみんなみたいに早くは歩けなくて。ごめんね。」
「あの2人が速すぎるだけで、結子は普通だよ。」
増田君が面白そうな顔で前を歩く翔子と和を今日も見る。
中学に入ってから、翔子が私の隣にいる時間が減った。
私の両親が私を公立の中学校に入れたから。
“和が守ってくれるから安心して通いなさい”
そう言われて通っているけれど・・・。
実際は送り迎えだけで、学校生活中に私の隣にいるのはいつも増田君だった。
そして、日曜日のこの勉強会でも。
増田君が隣にいる時間、翔子は私の隣からいなくなる。
私が増田君のことを好きになってしまったと翔子に言ったから。
婚約者の信之君がいるのに、私は増田君のことを好きになってしまった。
その気持ちが恋だと気付いたのは最近。
だって、こんなにカラフルになる・・・。
あんなに汚い世界だと思っていたのに・・・。
この世界が、増田君と一緒にいるとこんなにカラフルになる・・・。
今日も和の家で4人で勉強をしていく。
あれからはほぼ毎週日曜日は4人で勉強会をしていて、それは座学だけではなく外にまで出ることも。
和が一緒ならと両親だけでなくおじいちゃんまで了承し、子ども達だけで色んな所に行くのを許してくれた。
「結子、大丈夫?足痛い?」
今日も増田君が私のことを気に掛けてくれ、私は小さく首を横に振る。
「痛くはないけど、この靴だとみんなみたいに早くは歩けなくて。ごめんね。」
「あの2人が速すぎるだけで、結子は普通だよ。」
増田君が面白そうな顔で前を歩く翔子と和を今日も見る。
中学に入ってから、翔子が私の隣にいる時間が減った。
私の両親が私を公立の中学校に入れたから。
“和が守ってくれるから安心して通いなさい”
そう言われて通っているけれど・・・。
実際は送り迎えだけで、学校生活中に私の隣にいるのはいつも増田君だった。
そして、日曜日のこの勉強会でも。
増田君が隣にいる時間、翔子は私の隣からいなくなる。
私が増田君のことを好きになってしまったと翔子に言ったから。
婚約者の信之君がいるのに、私は増田君のことを好きになってしまった。
その気持ちが恋だと気付いたのは最近。
だって、こんなにカラフルになる・・・。
あんなに汚い世界だと思っていたのに・・・。
この世界が、増田君と一緒にいるとこんなにカラフルになる・・・。
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