123 / 395
9
9-9
しおりを挟む
雪枝という女の子を凝視していると、その子のお腹の所に誰かの手が回った。
その瞬間、グイッとその子の身体が後ろに引かれた。
驚いて後ろを見てみると、そこには増田君や和にも負けないくらい整った顔の男子が優しい顔で笑っている。
「久しぶり、ユズ。」
「駿!!」
「雪枝のクラスにユズの名前を見付けたら来てみた!」
「同じ高校だとは思わなかった!!
商店街から近いから会えるかもとは思ってたけど!!」
「それでこの高校に?」
「それもあるけど、友達が。」
「「友達?」」
女の子と男の子の声が合わさると増田君が面白そうな顔をして頷き、男の子と女の子が私のことを見てきた。
そしたら、増田君が・・・
「ああ、その子は違う。
中学でも一緒だった子で、結子。
結子の従兄が俺の友達。
的場和雄、和って呼ばれてる。
後で紹介するよ。」
そう言った・・・。
そう言った・・・。
私は友達ではないらしい・・・。
私は増田君の友達にはなれていなかったらしい・・・。
中学で一緒だった、和の従妹でしかないらしい・・・。
初めて知った・・・。
私は増田君にそう思われていると初めて知った・・・。
だから私だけ違う・・・。
和や翔子の前で見せる増田君と、増田君が私の前で見せる姿はいつも違う。
優しくて・・・。
とても、優しくて・・・。
その理由が友達ではなかったからだと知った・・・。
私では友達としても認めてくれていないのだと、初めて知った・・・。
私に“羨ましい”という感情を起こさせ、苦しすぎる現実を見せてきたこの女の子と男の子。
増田君から何度も何度も聞いた。
“駿と雪”
私にとっても最強の衝撃を与えた2人だった。
その瞬間、グイッとその子の身体が後ろに引かれた。
驚いて後ろを見てみると、そこには増田君や和にも負けないくらい整った顔の男子が優しい顔で笑っている。
「久しぶり、ユズ。」
「駿!!」
「雪枝のクラスにユズの名前を見付けたら来てみた!」
「同じ高校だとは思わなかった!!
商店街から近いから会えるかもとは思ってたけど!!」
「それでこの高校に?」
「それもあるけど、友達が。」
「「友達?」」
女の子と男の子の声が合わさると増田君が面白そうな顔をして頷き、男の子と女の子が私のことを見てきた。
そしたら、増田君が・・・
「ああ、その子は違う。
中学でも一緒だった子で、結子。
結子の従兄が俺の友達。
的場和雄、和って呼ばれてる。
後で紹介するよ。」
そう言った・・・。
そう言った・・・。
私は友達ではないらしい・・・。
私は増田君の友達にはなれていなかったらしい・・・。
中学で一緒だった、和の従妹でしかないらしい・・・。
初めて知った・・・。
私は増田君にそう思われていると初めて知った・・・。
だから私だけ違う・・・。
和や翔子の前で見せる増田君と、増田君が私の前で見せる姿はいつも違う。
優しくて・・・。
とても、優しくて・・・。
その理由が友達ではなかったからだと知った・・・。
私では友達としても認めてくれていないのだと、初めて知った・・・。
私に“羨ましい”という感情を起こさせ、苦しすぎる現実を見せてきたこの女の子と男の子。
増田君から何度も何度も聞いた。
“駿と雪”
私にとっても最強の衝撃を与えた2人だった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
なお、スピンオフもございます。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる