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「夜ご飯は・・・」
結子が断りの言葉を出す前に、また俺が先に口を開く。
「従姉妹ちゃん。」
俺からまた“従姉妹ちゃん”と呼ばれた結子は固まった。
その顔が泣きそうな顔になってくる。
それを見て息が出来なくなるほどこの胸が苦しくなってくる中、俺は最大限に優しく笑った。
「何食べたい?」
俺がそう聞くと結子は泣きそうな顔のまま小さく笑った。
「増田君は何が食べたい?」
お菓子1つ選ぶことも買うことも食べることも出来ない結子がそう聞いてくる。
俺と初めて2人きりで食べるご飯、それに何を食べたいのかも言えない結子。
そんな結子に俺が答える。
「漫画喫茶に行こうか、そこで漫画見ながらご飯も食べられるらしいよ?」
「え・・・!!!?」
結子の目が一気にキラキラと輝きだしたのを見て俺は自然と笑った。
「行く?」
「行ってみたい!!!」
「先に買い物にしようか、じゃないと漫画喫茶だけで終わりそうだし。」
「それは流石にないよ~!!
メイク用品を買う方がメインだもん!!」
それに笑いながらゆっくりと歩き出すと、俺の半歩後ろを結子がついてきた。
俺と2人きりでも俺とまた一緒に歩いてくれた結子の存在に死ぬほどホッとする。
結子が断りの言葉を出す前に、また俺が先に口を開く。
「従姉妹ちゃん。」
俺からまた“従姉妹ちゃん”と呼ばれた結子は固まった。
その顔が泣きそうな顔になってくる。
それを見て息が出来なくなるほどこの胸が苦しくなってくる中、俺は最大限に優しく笑った。
「何食べたい?」
俺がそう聞くと結子は泣きそうな顔のまま小さく笑った。
「増田君は何が食べたい?」
お菓子1つ選ぶことも買うことも食べることも出来ない結子がそう聞いてくる。
俺と初めて2人きりで食べるご飯、それに何を食べたいのかも言えない結子。
そんな結子に俺が答える。
「漫画喫茶に行こうか、そこで漫画見ながらご飯も食べられるらしいよ?」
「え・・・!!!?」
結子の目が一気にキラキラと輝きだしたのを見て俺は自然と笑った。
「行く?」
「行ってみたい!!!」
「先に買い物にしようか、じゃないと漫画喫茶だけで終わりそうだし。」
「それは流石にないよ~!!
メイク用品を買う方がメインだもん!!」
それに笑いながらゆっくりと歩き出すと、俺の半歩後ろを結子がついてきた。
俺と2人きりでも俺とまた一緒に歩いてくれた結子の存在に死ぬほどホッとする。
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