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予想通りの言葉を言われ、俺は床に投げつけられた的場製菓の新商品をゆっくりと持ち上げる。
そして爽やかに笑ってみせた。
「前も言ったよな?
俺には怒りの感情とかねーから、じいさんを屈服させるとかそんな気持ちもない。」
俺がそんな嘘を並べるとじいさんは驚いた顔をしている。
老いたなと、純粋にそう思った。
きっと数年前だったらもっと頭がキレていたはずで。
そして周りの親族にもそこまで頭がキレるような奴がいないのだと分かる。
それを父さんが1人でどうにかしているのだとは思うけど、俺は増田の会社に入るつもりはないのでじいさんに言った。
「俺は和のことが好きだし、あと永家の本家の次女と付き合ってるんだよな!!」
俺のその言葉にはじいさんが遂に片手で頭を抱えた。
「聞いている・・・。
何を考えてるんだ、天敵の娘と付き合うなんて・・・。
それもお前が増田に入っているならともかく、永家だけの力になっているかと思うと許せないことだ・・・。」
.
そして爽やかに笑ってみせた。
「前も言ったよな?
俺には怒りの感情とかねーから、じいさんを屈服させるとかそんな気持ちもない。」
俺がそんな嘘を並べるとじいさんは驚いた顔をしている。
老いたなと、純粋にそう思った。
きっと数年前だったらもっと頭がキレていたはずで。
そして周りの親族にもそこまで頭がキレるような奴がいないのだと分かる。
それを父さんが1人でどうにかしているのだとは思うけど、俺は増田の会社に入るつもりはないのでじいさんに言った。
「俺は和のことが好きだし、あと永家の本家の次女と付き合ってるんだよな!!」
俺のその言葉にはじいさんが遂に片手で頭を抱えた。
「聞いている・・・。
何を考えてるんだ、天敵の娘と付き合うなんて・・・。
それもお前が増田に入っているならともかく、永家だけの力になっているかと思うと許せないことだ・・・。」
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