319 / 395
22
22-3
しおりを挟む
夜
「お義父さんが押し掛けてきたんだって?
フラフラ帰って行ったって、元気が爆笑してたぞ。」
帰って来た父さんが元気が作ってくれていた夜ご飯を食べながらニヤニヤと言ってきた。
「じいさんポンコツになってきてるな、ある意味心配にもなってきた。」
「歳だからな、譲を会社に入れる所までは頑張ろうとしてたんだろうけど。」
「グループ会社の社長達使える奴らなのかよ?
誰もじいさんに何か言ったり出来ねーの?」
「仕事はそれなりに出来るけど、“増田”に何かを言えるくらい出来る奴はいないな。」
「巨大な家が潰れるなんて思いもしないから余裕なんだろ。
余裕だよな、家が潰れた経験のない奴は。」
俺がそう言うと父さんは大きく頷いた。
「各社の社長だけじゃない、社員達だって誰もそんことを考えていない。
だから良くも悪くも意識はそこまで高くないな。」
「良くも悪くも、か。」
「そうだな、良くも悪くもだな。」
父さんがニヤニヤとしながらそう言うので、俺も同じ顔で笑った。
「でも良い奴もいるんだろ?」
「いるな、譲も顔を見たら知ってると思う。
そいつが1番出来る奴だけど管理職になるのを何十年ものらりくらり逃げ続けてるらしい。」
「誰だよ?」
「国光(くにみつ)。」
その名前を聞き少し考えるけど・・・
「いや、マジで誰だよ。」
そう言った俺に父さんは大笑いをして・・・
「神様だな!!」
そんなことを言っていた。
「お義父さんが押し掛けてきたんだって?
フラフラ帰って行ったって、元気が爆笑してたぞ。」
帰って来た父さんが元気が作ってくれていた夜ご飯を食べながらニヤニヤと言ってきた。
「じいさんポンコツになってきてるな、ある意味心配にもなってきた。」
「歳だからな、譲を会社に入れる所までは頑張ろうとしてたんだろうけど。」
「グループ会社の社長達使える奴らなのかよ?
誰もじいさんに何か言ったり出来ねーの?」
「仕事はそれなりに出来るけど、“増田”に何かを言えるくらい出来る奴はいないな。」
「巨大な家が潰れるなんて思いもしないから余裕なんだろ。
余裕だよな、家が潰れた経験のない奴は。」
俺がそう言うと父さんは大きく頷いた。
「各社の社長だけじゃない、社員達だって誰もそんことを考えていない。
だから良くも悪くも意識はそこまで高くないな。」
「良くも悪くも、か。」
「そうだな、良くも悪くもだな。」
父さんがニヤニヤとしながらそう言うので、俺も同じ顔で笑った。
「でも良い奴もいるんだろ?」
「いるな、譲も顔を見たら知ってると思う。
そいつが1番出来る奴だけど管理職になるのを何十年ものらりくらり逃げ続けてるらしい。」
「誰だよ?」
「国光(くにみつ)。」
その名前を聞き少し考えるけど・・・
「いや、マジで誰だよ。」
そう言った俺に父さんは大笑いをして・・・
「神様だな!!」
そんなことを言っていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
10
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる