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その言葉に・・・
息が止まった・・・。
何も言えない俺に結子はまた続ける・・・。
「好き。」
死ぬほど胸が締め付けられていく中、俺は口を開こうとした。
そしたら結子が俺よりも先に言葉をもう1度出した。
「大好き。」
破壊力抜群過ぎて・・・。
結子の甘い声で俺の耳に直接響いてくるこの言葉は破壊力抜群過ぎて。
耳どころか頭にまで、この胸にまで、全身に響いてきて。
“あの日”俺に告白をしてきたのは翔子だったけれど、この電話の向こう側にいるのはきっと結子のはずで。
それを確認することは出来ないけれど、きっと結子なのだと思って、願って、“俺も好き”と伝える為に口を開く。
ゆっくりと開いている途中で、結子が可愛い声でクスクスと笑って・・・
「真理ちゃん何度も言ってるよ。
和君和君和君、好き好き、和君和君、大好きって。」
それを聞き、動画の話をしていたのだと改めて思い出した。
でも、言葉を出す為に開いていた口をそのまま動かす。
「俺も好き。」
死ぬほど胸が締め付けられてくるので、片手で胸を強く抑えながら続ける。
「俺も好き。」
何も言わない結子に更に続ける。
結子の胸に入っていくように願いながら。
「俺も大好き。」
息が止まった・・・。
何も言えない俺に結子はまた続ける・・・。
「好き。」
死ぬほど胸が締め付けられていく中、俺は口を開こうとした。
そしたら結子が俺よりも先に言葉をもう1度出した。
「大好き。」
破壊力抜群過ぎて・・・。
結子の甘い声で俺の耳に直接響いてくるこの言葉は破壊力抜群過ぎて。
耳どころか頭にまで、この胸にまで、全身に響いてきて。
“あの日”俺に告白をしてきたのは翔子だったけれど、この電話の向こう側にいるのはきっと結子のはずで。
それを確認することは出来ないけれど、きっと結子なのだと思って、願って、“俺も好き”と伝える為に口を開く。
ゆっくりと開いている途中で、結子が可愛い声でクスクスと笑って・・・
「真理ちゃん何度も言ってるよ。
和君和君和君、好き好き、和君和君、大好きって。」
それを聞き、動画の話をしていたのだと改めて思い出した。
でも、言葉を出す為に開いていた口をそのまま動かす。
「俺も好き。」
死ぬほど胸が締め付けられてくるので、片手で胸を強く抑えながら続ける。
「俺も好き。」
何も言わない結子に更に続ける。
結子の胸に入っていくように願いながら。
「俺も大好き。」
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