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砕けた口調、そして鋭すぎる目、大きな声と大きな身体で俺のことを見下ろしてくる。
確かに痺れるくらいの男だけど、俺はこの天野雷に普通に笑った。
「俺は増田財閥とか興味ないっすね!!
元々“ゆきのうえ商店街”の人間でしたし、友達が次の社長になる的場製菓の副社長秘書で充分です!!」
俺が大きな声でそう答えると、天野雷の隣に立っていた日下部まりあの目が一瞬だけ光ったように見えた。
「え~!!?譲さん、増田財閥を継がないんですか!?
本家の長男なのにそんなこと有り得るんですね!!!」
“出来る女の子”どころか“出来過ぎる女の子”なので、俺がいる会社にどうにか入れれば良かったと大後悔をしながらも答える。
「増田ホールディングスの会長であるじいさんからは前代未聞だって言われ続けてますけどね!!
増田財閥よりも俺は的場製菓のことが大切なので、すっっげー大切で!!!」
俺がそう答えた時、俺の隣にも大きな気配を感じた。
「初めまして、的場製菓の副社長の的場和雄です!!
これは僕の色んな意味で優秀な秘書ですが、どうかしましたか?」
和雄が完璧な営業スマイルで名刺を出すと、天野雷がすぐに名刺交換をした。
確かに痺れるくらいの男だけど、俺はこの天野雷に普通に笑った。
「俺は増田財閥とか興味ないっすね!!
元々“ゆきのうえ商店街”の人間でしたし、友達が次の社長になる的場製菓の副社長秘書で充分です!!」
俺が大きな声でそう答えると、天野雷の隣に立っていた日下部まりあの目が一瞬だけ光ったように見えた。
「え~!!?譲さん、増田財閥を継がないんですか!?
本家の長男なのにそんなこと有り得るんですね!!!」
“出来る女の子”どころか“出来過ぎる女の子”なので、俺がいる会社にどうにか入れれば良かったと大後悔をしながらも答える。
「増田ホールディングスの会長であるじいさんからは前代未聞だって言われ続けてますけどね!!
増田財閥よりも俺は的場製菓のことが大切なので、すっっげー大切で!!!」
俺がそう答えた時、俺の隣にも大きな気配を感じた。
「初めまして、的場製菓の副社長の的場和雄です!!
これは僕の色んな意味で優秀な秘書ですが、どうかしましたか?」
和雄が完璧な営業スマイルで名刺を出すと、天野雷がすぐに名刺交換をした。
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