132 / 271
4
4-50
しおりを挟む
『俺の家で一緒に住むこと』
それを条件に、夏生のお願いを聞いた。
もう俺には何の希望も残されていないから。
夏生を“可愛い女の子”にするために応援するしか、俺が夏生の傍にいられる理由はないから。
仕事が終わり、女性の下着売場に向かう。
「そちらは長めですが、こちらに短い物もありますよ?」
と、店員さんに話し掛けられる。
「これでいいです。」
白いシルク生地の、キャミソールのナイトドレスを3枚購入した。
家に帰ると、夏生が泊まりに来た時用の部屋には段ボールがいくつか入っていて、リビングはテレビがついたまま。
ソファーに気持ち良さそうに寝ている夏生は、バスケの練習着を着ている。
その可愛い寝顔をしばらく眺めながら、昨日の夏生との会話を思い出す。
どんな理由でも、今は夏生と一緒にいられる。
それが、どんな理由だったとしても・・・
俺は少しでも、1日でも長く、夏生と一緒にいたい・・・。
「お~い!こんな所で寝ちゃダメだろ~!!」
「シュー・・・」
「こんなところに寝てたら、風邪引くよ?
冷房もガンガンだし・・・。
格好も・・・」
眠そうに起き上がった夏生の練習着が、胸の所で大きく膨らみ、その先はピンッと突き出ている。
「いつも言ってるけど、ブラジャーちゃんとしなって。」
昨日までだったら、そんな可愛くてエッチな夏生の部分を見られることも、
いつか、そこに触れられるかもしれない期待もあった。
何もなくなった俺には、可愛くてエッチな夏生の部分を見ることは拷問のようで。
「こんな私の胸なんて、友里(ゆり)の胸に比べたら何もないのと同じでしょ!」
「ねーちゃんは確かに大きいけど、夏生だって結構あるんだし、そんな格好でいちゃダメだろ!」
夏生に、自分のシンプルな羽織物を渡す。
「女の子なんだから・・・。」
「え?」
「夏生は、これから“可愛い女の子”になるんだろ?
だったら、そんな格好してちゃダメだろ。」
俺にも見せちゃダメだよ。
そこは、好きな男の人にしか見せちゃダメなんだよ。
夏生の“彼氏”になる人にしか、見せちゃダメなんだよ・・・。
夏生は素直に羽織物を受け取り、羽織った。
それを条件に、夏生のお願いを聞いた。
もう俺には何の希望も残されていないから。
夏生を“可愛い女の子”にするために応援するしか、俺が夏生の傍にいられる理由はないから。
仕事が終わり、女性の下着売場に向かう。
「そちらは長めですが、こちらに短い物もありますよ?」
と、店員さんに話し掛けられる。
「これでいいです。」
白いシルク生地の、キャミソールのナイトドレスを3枚購入した。
家に帰ると、夏生が泊まりに来た時用の部屋には段ボールがいくつか入っていて、リビングはテレビがついたまま。
ソファーに気持ち良さそうに寝ている夏生は、バスケの練習着を着ている。
その可愛い寝顔をしばらく眺めながら、昨日の夏生との会話を思い出す。
どんな理由でも、今は夏生と一緒にいられる。
それが、どんな理由だったとしても・・・
俺は少しでも、1日でも長く、夏生と一緒にいたい・・・。
「お~い!こんな所で寝ちゃダメだろ~!!」
「シュー・・・」
「こんなところに寝てたら、風邪引くよ?
冷房もガンガンだし・・・。
格好も・・・」
眠そうに起き上がった夏生の練習着が、胸の所で大きく膨らみ、その先はピンッと突き出ている。
「いつも言ってるけど、ブラジャーちゃんとしなって。」
昨日までだったら、そんな可愛くてエッチな夏生の部分を見られることも、
いつか、そこに触れられるかもしれない期待もあった。
何もなくなった俺には、可愛くてエッチな夏生の部分を見ることは拷問のようで。
「こんな私の胸なんて、友里(ゆり)の胸に比べたら何もないのと同じでしょ!」
「ねーちゃんは確かに大きいけど、夏生だって結構あるんだし、そんな格好でいちゃダメだろ!」
夏生に、自分のシンプルな羽織物を渡す。
「女の子なんだから・・・。」
「え?」
「夏生は、これから“可愛い女の子”になるんだろ?
だったら、そんな格好してちゃダメだろ。」
俺にも見せちゃダメだよ。
そこは、好きな男の人にしか見せちゃダメなんだよ。
夏生の“彼氏”になる人にしか、見せちゃダメなんだよ・・・。
夏生は素直に羽織物を受け取り、羽織った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる