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「俺が・・・夏生を・・・?中学1年の時から・・・?」
お母さんの言葉に驚きながら、窓から見える桜並木を目にうつす。
隠れてねーちゃんのスカートを履いた俺を、豪快な笑顔で笑い飛ばし、
俺の右手を強引に引っ張り、夏生の家に居場所を作ってくれた・・・
女の子の服屋に行けない俺の右手を強引に引っ張り、一緒に行って俺が選んだ服を買ってくれた・・・
夏生という居場所がなくなってしまう、不安な俺の右手を強引に引っ張り、俺の家に行き家族と向き合うキッカケをくれた・・・
女の格好をしている姿を大輝に見られ、学校に行くのが怖いと言った俺の右手を強引に引っ張り、公園で“おまじない”を掛けてくれた・・・
だから、桜の季節は好きなんだ・・・
窓から見える桜並木を眺め、俺は笑う。
俺に、勇気をくれる。
俺の悩みも、不安も、葛藤も、全てを一瞬で吹き飛ばすような、夏生の豪快な笑顔。
夏生の大きな手が、いつだって俺の右手を強引に引っ張り、前に進ませてくれる。
その背中には、桜吹雪が、舞っていた・・・。
「そうだね、うん。
俺、中学1年の時から、夏生が好きだ。
ちゃんと、挨拶してくる。」
そう言って、電話を切った。
お母さんの言葉に驚きながら、窓から見える桜並木を目にうつす。
隠れてねーちゃんのスカートを履いた俺を、豪快な笑顔で笑い飛ばし、
俺の右手を強引に引っ張り、夏生の家に居場所を作ってくれた・・・
女の子の服屋に行けない俺の右手を強引に引っ張り、一緒に行って俺が選んだ服を買ってくれた・・・
夏生という居場所がなくなってしまう、不安な俺の右手を強引に引っ張り、俺の家に行き家族と向き合うキッカケをくれた・・・
女の格好をしている姿を大輝に見られ、学校に行くのが怖いと言った俺の右手を強引に引っ張り、公園で“おまじない”を掛けてくれた・・・
だから、桜の季節は好きなんだ・・・
窓から見える桜並木を眺め、俺は笑う。
俺に、勇気をくれる。
俺の悩みも、不安も、葛藤も、全てを一瞬で吹き飛ばすような、夏生の豪快な笑顔。
夏生の大きな手が、いつだって俺の右手を強引に引っ張り、前に進ませてくれる。
その背中には、桜吹雪が、舞っていた・・・。
「そうだね、うん。
俺、中学1年の時から、夏生が好きだ。
ちゃんと、挨拶してくる。」
そう言って、電話を切った。
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