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そんなあり得ない話にもなり、そして・・・こっちでも・・・。



「内定、全部断ったの?」



私の部屋の中、仁が項垂れている。
2月・・・大学の試験も無事に終わっていたのに、内定をいくつももらっていた仁は、全て断ったと言ってきた。



「こんな方法で入っても、入った後に俺がバカだってすぐにバレる。」



「入る前に言えばいいじゃん。」



「そんなこと言ったら、内定なんて貰えるわけねーだろ。」



「でも、スキルの開示がないと、パーティーに入れるかの選択が出来ない。」



そう答えると、仁が顔を上げた。



「なんだよ、それ?」



「パーティーに入れるかの選択。
どんなスキルを持っているか分からないと、パーティーに入れるかの選択が出来ない。」



「パーティーって?」



「ゲームをクリアするためのメンバー。」



「・・・そのメンバーになるためには、スキルの開示をした方がいい?」



「持っているスキル、そのレベル・・・それがパーティーに必要か判断をするから。」



何かを考えている仁の前で、私はスマホを操作する。



そして、召還をした。
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