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「今日は、本当にありがとう。
夜ご飯と明日の朝ご飯まで。」
来た時よりも元気そうなおばさんの顔を見て、安心した。
でも・・・おばさんは不安そうな顔もしている。
「おじさん帰ってこないの?」
「帰ってきても、深夜かな。」
「夜も1人で赤ちゃんのお世話してるのかよ。」
「今日は仁君と一君が助けてくれたから、ありがとう。」
おばさんが笑いがらも・・・凄い不安そうな顔をしている。
「明日は母ちゃんも来るから。
母ちゃんの方がベテランだからな!」
「二人を同時に育てたんだもんね、尊敬しかない。
元々尊敬しかなかったけど。」
「そういえば、赤ちゃんの名前まだ決まってねーの?」
「14日間期限があって名前に悩んでたけど・・・今日決めた。」
「マジか!!名前何にすんの!?」
おばさんが俺と“いち”を交互に見ながら、答えた。
「二葉。二葉に決めた。」
そう言って、おばさんが両手で胸の真ん中を押さえる。
「赤ちゃんはね、心に種を持って産まれてくるの。
そして成長とともに、その種が芽を出して、葉っぱになって、その葉っぱを大きく育てて、伸ばしていくの。」
「種か・・・。俺達も持ってるのかな。」
「絶対に持ってる。
この話をしてくれた大塚先生の子どもだもん。
2人とも絶対に持ってる。」
「母ちゃんか・・・。」
「仁君と一君が2人で赤ちゃんのお世話をしてくれているのを見て、二葉に決めたの。
仁君と一君、2人の葉っぱの成長を見守れる子になるよう願いを込めて、二葉。」
「俺達のことなんていいよ!
赤ちゃんのことを考えてやってよ!!」
「二葉のことは、2人にお願いをする。
二葉の成長は2人がたまに見守って?
私の元から離れて成長していく二葉のことを、たまに気に掛けてあげて?」
夜ご飯と明日の朝ご飯まで。」
来た時よりも元気そうなおばさんの顔を見て、安心した。
でも・・・おばさんは不安そうな顔もしている。
「おじさん帰ってこないの?」
「帰ってきても、深夜かな。」
「夜も1人で赤ちゃんのお世話してるのかよ。」
「今日は仁君と一君が助けてくれたから、ありがとう。」
おばさんが笑いがらも・・・凄い不安そうな顔をしている。
「明日は母ちゃんも来るから。
母ちゃんの方がベテランだからな!」
「二人を同時に育てたんだもんね、尊敬しかない。
元々尊敬しかなかったけど。」
「そういえば、赤ちゃんの名前まだ決まってねーの?」
「14日間期限があって名前に悩んでたけど・・・今日決めた。」
「マジか!!名前何にすんの!?」
おばさんが俺と“いち”を交互に見ながら、答えた。
「二葉。二葉に決めた。」
そう言って、おばさんが両手で胸の真ん中を押さえる。
「赤ちゃんはね、心に種を持って産まれてくるの。
そして成長とともに、その種が芽を出して、葉っぱになって、その葉っぱを大きく育てて、伸ばしていくの。」
「種か・・・。俺達も持ってるのかな。」
「絶対に持ってる。
この話をしてくれた大塚先生の子どもだもん。
2人とも絶対に持ってる。」
「母ちゃんか・・・。」
「仁君と一君が2人で赤ちゃんのお世話をしてくれているのを見て、二葉に決めたの。
仁君と一君、2人の葉っぱの成長を見守れる子になるよう願いを込めて、二葉。」
「俺達のことなんていいよ!
赤ちゃんのことを考えてやってよ!!」
「二葉のことは、2人にお願いをする。
二葉の成長は2人がたまに見守って?
私の元から離れて成長していく二葉のことを、たまに気に掛けてあげて?」
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