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「・・・俺いても大丈夫か?」
さっきの冷たい声ではなく、優しく聞いてくれる。
わたしは小さく頷く。
「座るか・・・ほら。」
少し背中を触られ、身体がピクッと跳ねた。
わたしが座ると、創さんはわたしから少し離れた所に座り、2人で無言で海を見ていた。
「痕・・・すげーついたな、痛い?」
創さんの視線の先を見ると、わたしの右腕に手の痕がクッキリとついていた。
「痛いか?」
創さんが優しく腕についた痕に触れる。
「痛くないです・・・。」
創さんに触られた所が熱をもつ。
心臓がドキドキと煩くなる。
苦しいくらい胸がキュッとする。
「学達が戻ったら俺帰るから。
もう少し我慢してな。」
そう良いながら、創さんはバスタオルを広げ、わたしの肩に掛けてくれた。
「ありがとうございます・・・。
愛実が選んでくれた水着なんですけど・・・なんか凄くて・・・。」
「似合ってるよ・・・。
でも、そういうのは彼氏と一緒に来た時にした方がいいな・・・。
彼氏・・・できた?」
わたしは首を振る。
「創さん・・・」
「ん?」
「帰るんですか?」
「帰るよ・・・。」
無言のまま、数分が経った。
「あいつら・・・おせーな!!!」
全然戻ってこない愛実と学さんに創さんが怒りだした。
さっきの冷たい声ではなく、優しく聞いてくれる。
わたしは小さく頷く。
「座るか・・・ほら。」
少し背中を触られ、身体がピクッと跳ねた。
わたしが座ると、創さんはわたしから少し離れた所に座り、2人で無言で海を見ていた。
「痕・・・すげーついたな、痛い?」
創さんの視線の先を見ると、わたしの右腕に手の痕がクッキリとついていた。
「痛いか?」
創さんが優しく腕についた痕に触れる。
「痛くないです・・・。」
創さんに触られた所が熱をもつ。
心臓がドキドキと煩くなる。
苦しいくらい胸がキュッとする。
「学達が戻ったら俺帰るから。
もう少し我慢してな。」
そう良いながら、創さんはバスタオルを広げ、わたしの肩に掛けてくれた。
「ありがとうございます・・・。
愛実が選んでくれた水着なんですけど・・・なんか凄くて・・・。」
「似合ってるよ・・・。
でも、そういうのは彼氏と一緒に来た時にした方がいいな・・・。
彼氏・・・できた?」
わたしは首を振る。
「創さん・・・」
「ん?」
「帰るんですか?」
「帰るよ・・・。」
無言のまま、数分が経った。
「あいつら・・・おせーな!!!」
全然戻ってこない愛実と学さんに創さんが怒りだした。
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