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「そろそろ飯食うか!」


お昼近くなり、わたしの浮き輪に掴まりながら浮いている創さんが言った。
2人で会えなかった日々の出来事を話していた。
こんなに近い距離で創さんと喋り、すごくドキドキしてすごく楽しかったから、終わってしまうのは名残惜しかった。



創さんが浮き輪を引いてくれ、やっと足のつく場所まで来た。
砂浜に近付くにつれ、目の前の創さんの身体が海からどんどんと現れていく。



引き締まった大きな背中にドキドキしてしまう。



海から上がると、創さんが浮き輪を持ってくれた。
わたしをチラリと見た後、
「上着とかねーの?」と聞いてきてわたしは首を振った。
「そうか・・・」と呟き、レジャーシートに2人で向かった。




浮き輪を持ち歩く創さんの後ろを歩く。



創さんの左手は、わたしの右手に触れることはなかった。
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