【R18・完】お嬢様は“いけないコト”がしたい

Bu-cha

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「羽鳥さん、“いけないコト”がしたいんだって!
その協力を何でもしますって話!」



「“いけないコト”か・・・。
凄く私の好きな響き。
私も何でも協力します、“いけないコト”とか大好きなので。」



「ありがとう・・・。
福富さんと佐伯さんの2人が揃えば怖いモノはなさそうだね?
凄く心強いよ。」



「じゃあ、まずは会場のスイーツを食べ尽くしませんか?
このお皿にのせ切れなかったので。
私、甘い物が大好きで。」



「「うん、知ってる。」」



珍しく福富さんと私の声が重なり、福富さんと2人で笑い合った。



「私は佐伯さんと違って甘い物とかそんなに好きじゃないけど協力する~。」



「アナタ、その見た目で甘い物が好きじゃないとかソレはどうなの?」



「煩いな~。
見た目と食の好みは関係ないじゃん。」



今年の仕事納めの日、今日も変わらず元気に口喧嘩をしている2人の間で大きく笑いながら、3人でスイーツが並ぶエリアへと歩いて行く。



幸治君が買ってくれた“Hatori”のワンピースを着て。



高いヒールの靴を履いて。



この高いヒールの靴で、1人で何処までも速く翔ていけるはずの私。



でも、福富さんと佐伯さんの間で歩くことにこんなにも安心した。



こんなにも“楽しくて”、こんなにも“嬉しい”と思えて・・・



なんでか早く幸治君に会いたいと思った。



“Hatori”のワンピースの胸元、幸治君からつけられたキスマークがある所を片手で押さえた。



そして腕時計を見下ろした。



時間は21時・・・。



幸治君に会えるのはあと少し。



“あと少し”なのに“まだまだ会えない”と寂しくも思いながら。



「あっっっっっま・・・・!!!!」



「ケーキだから甘いに決まってるでしょ。
逆にどんな味だと思って食べたの?」



2人の会話に笑いながら私もケーキを一口食べた。



望さんが作るケーキの方が“美味しい”とは分かるけれど、このケーキも“美味しい”と思いながら。



「今年もありがとう。
来年もよろしくね?」



喧嘩が始まった2人に私の声は届いていないようだけど、そう伝えた。







.
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