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お父さんの背中を3人で見送った後、佐伯さんが3人で食べる用にとスイーツを取りに行ってくれた。
途中で色んな社員達に話し掛けられている佐伯さんのことを微笑みながら眺めていると・・・
「佐伯さんって外面良すぎません?
あの性格の悪さを知っている私からするとムカつくんですけど、この怒りをどこにぶつけたらいいですか?」
私に“普通”に愚痴を言ってきた可愛い後輩の1人である福富さんには思わず吹き出しそうになり、慌てて口元を抑えた。
「私にぶつけて大丈夫だよ?」
「羽鳥さんが1ミリでも嫌な女なら羽鳥さんにぶつけまくりますけど、羽鳥さんって本当に素晴らしい人物過ぎてぶつけられませんって。」
「本当の私は素晴らしい人物でも何でもないけどね。
だって、若くて可愛い福富さんに嫉妬してるんだよ?」
「そんなことを言って私を慰めてくれる所も素晴らしいです。」
「慰めじゃないよ~。
福富さんに本当に嫉妬しちゃってるの、私。
凄く嫌な女だよ・・・。」
「羽鳥さんに本当に嫉妬されているとしたら、羽鳥さんに嫉妬されてる私って凄くないですか?
それなら本当に羽鳥さんって素晴らしいんですけど。」
その前向きな解釈には吹き出すのを抑えられずに大きく笑った。
「嫌だな~・・・。
福富さんのそういう所を好きになっちゃう人ばっかりなんだろうな~・・・。
さっきなんて私のお父さんに普通に悪口言ってて、感動しちゃうくらいだったもん。」
「あ、すみませんでした!!
羽鳥さんの大好きなお父さんの悪口言っちゃいましたよね!!」
「“過干渉で苦しいな~”と昔から思ってることも事実だから、福富さんが言ってくれてスッキリした気持ちにもなったの、ありがとう。」
「やっぱり過干渉ですよね!?
私なら本当にグレてますって!!」
「うん、過干渉だよね・・・。
もう少し器用に干渉してくれれば良いんだけど、そういうのは出来ないお父さんで。
若い男の子と一緒に住んでるなんてバレたら大変なことになるだろうな・・・。」
「分家の女としてダメなんですか?」
「分家の女として今はダメではないだろうけどお父さん個人の許容範囲は・・・それこそ、“余裕”で超えてる。」
「“恥ずかしい娘”になっちゃいます?」
「31歳の女が同棲してるっていう話が一般的に考えて“恥ずかしい”と判断されることではないと思うから、それは“恥ずかしい娘”にはならないと思いたい。」
「なら別に良いんじゃないですか?
お父さん個人の許容範囲まで考えてたら本当に何も出来なくないですか?」
「うん、何も出来ないね。
私は1人じゃ何も出来なかった・・・。
分家の女として綺麗で正しくいる必要がなくなったのに、何も出来なかったの・・・。」
小さく笑いながら甘いお酒を一口ゆっくりと口に含んだ。
“何か”を飲み込む為ではなく、お酒を飲みたいから飲み込んだ。
「私は“いけないコト”がしたい。
分家の女としての務めは果たし、お父さんにとって“恥ずかしい娘”にはならない程度で・・・私、“いけないコト”がしたいんだ。」
「めっちゃ良いじゃないですか!!
“いけないコト”しまくった方が良いですよ!!
私も出来ることがあれば何でも協力しますから!!」
「何?何の協力?」
スイーツをお皿にいっぱいのせた佐伯さんが戻って来た。
途中で色んな社員達に話し掛けられている佐伯さんのことを微笑みながら眺めていると・・・
「佐伯さんって外面良すぎません?
あの性格の悪さを知っている私からするとムカつくんですけど、この怒りをどこにぶつけたらいいですか?」
私に“普通”に愚痴を言ってきた可愛い後輩の1人である福富さんには思わず吹き出しそうになり、慌てて口元を抑えた。
「私にぶつけて大丈夫だよ?」
「羽鳥さんが1ミリでも嫌な女なら羽鳥さんにぶつけまくりますけど、羽鳥さんって本当に素晴らしい人物過ぎてぶつけられませんって。」
「本当の私は素晴らしい人物でも何でもないけどね。
だって、若くて可愛い福富さんに嫉妬してるんだよ?」
「そんなことを言って私を慰めてくれる所も素晴らしいです。」
「慰めじゃないよ~。
福富さんに本当に嫉妬しちゃってるの、私。
凄く嫌な女だよ・・・。」
「羽鳥さんに本当に嫉妬されているとしたら、羽鳥さんに嫉妬されてる私って凄くないですか?
それなら本当に羽鳥さんって素晴らしいんですけど。」
その前向きな解釈には吹き出すのを抑えられずに大きく笑った。
「嫌だな~・・・。
福富さんのそういう所を好きになっちゃう人ばっかりなんだろうな~・・・。
さっきなんて私のお父さんに普通に悪口言ってて、感動しちゃうくらいだったもん。」
「あ、すみませんでした!!
羽鳥さんの大好きなお父さんの悪口言っちゃいましたよね!!」
「“過干渉で苦しいな~”と昔から思ってることも事実だから、福富さんが言ってくれてスッキリした気持ちにもなったの、ありがとう。」
「やっぱり過干渉ですよね!?
私なら本当にグレてますって!!」
「うん、過干渉だよね・・・。
もう少し器用に干渉してくれれば良いんだけど、そういうのは出来ないお父さんで。
若い男の子と一緒に住んでるなんてバレたら大変なことになるだろうな・・・。」
「分家の女としてダメなんですか?」
「分家の女として今はダメではないだろうけどお父さん個人の許容範囲は・・・それこそ、“余裕”で超えてる。」
「“恥ずかしい娘”になっちゃいます?」
「31歳の女が同棲してるっていう話が一般的に考えて“恥ずかしい”と判断されることではないと思うから、それは“恥ずかしい娘”にはならないと思いたい。」
「なら別に良いんじゃないですか?
お父さん個人の許容範囲まで考えてたら本当に何も出来なくないですか?」
「うん、何も出来ないね。
私は1人じゃ何も出来なかった・・・。
分家の女として綺麗で正しくいる必要がなくなったのに、何も出来なかったの・・・。」
小さく笑いながら甘いお酒を一口ゆっくりと口に含んだ。
“何か”を飲み込む為ではなく、お酒を飲みたいから飲み込んだ。
「私は“いけないコト”がしたい。
分家の女としての務めは果たし、お父さんにとって“恥ずかしい娘”にはならない程度で・・・私、“いけないコト”がしたいんだ。」
「めっちゃ良いじゃないですか!!
“いけないコト”しまくった方が良いですよ!!
私も出来ることがあれば何でも協力しますから!!」
「何?何の協力?」
スイーツをお皿にいっぱいのせた佐伯さんが戻って来た。
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