【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

Bu-cha

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「凄いですね・・・将来の社長さんにはそんなことまで分かるんだ。」



私が呟くと、小町さんが美しく微笑む。
そんな小町さんを見詰めながら答えた。



「このカメラを通して、頂いてるの。」



「頂いてる?
・・・貰ってるということ?」



そう聞かれ、頷く。



「この世界はとても厳しいの。
私にとっても厳しいけど、それはきっと私だけじゃなくて。
みんな言わないだけで、他の誰かにとっても厳しい所なの。」



「そうだろうね・・・。」



「そんなみんながこの現実の世界を生きているリアルを、頂いてるの。
あのカメラに入れて頂いてるの。」



「それを入れて貰うとどうなるの?」



小町さんにそう聞かれて、私は少し笑った。



「ただ、自分が納得するだけ!!」



即答した私に、小町さんは驚いた顔をした。



「小学生の頃から、家の中ではほとんどカメラを回してた。
実際のカメラは家でしか回していなかったけど、カメラがなくても私はカメラを回しているつもりでこの世界を泳いできた。」



「・・・自分を納得させる為に?」



「そう!それだけの為に!!
他の誰かもこの世界を生きるリアルを、私のカメラに入れて頂いて納得するだけ!!
その人が、その魚が、どんな姿でどう泳いでいるのかを見て、納得する為!!」



そう答えてから、驚いたままの小町さんを見詰め続け・・・



「この瞬間も、私は普通の鮫ではなくピンク色の鮫だと自分を納得させる為。」



そう、答えた・・・。
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