【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

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「お兄ちゃん！帰ろ～！！」



帰りのHRが終わったのか、りーちゃんの声で帰る時間なのだと分かった。
黒板に書かれている文字を最後に書き取り、立ち上がる。



りーちゃんがいつも通り僕の腕に絡まりながら2人で歩いていると・・・
廊下の途中でりーちゃんが立ち止まったので僕も立ち止まった。



そしたら、りーちゃんが怒った顔で口を開いた。



「お兄ちゃんと一緒に毎日寝てるけど、私はお兄ちゃんと結婚するからいいの！！！
口出ししてこないでよ、オジサン！！！」



そんな言葉で誰かに噛み付いているので、それには驚きよく聞いてみた。
そしたら・・・すぐ近くに鮫島君が立っていて・・・。
鮫島君を囲うように立っている3人の男子に向かって言っているようだった。



「光一、理子ちゃん毎日岩渕と一緒に寝てるらしいけどいいのかよ？
絶対エロいことしてるだろ！！」



1人の男子の言葉に、他の男子達が笑っている。
笑いながらりーちゃんのことを上から下までジロジロと見てきて・・・。
その視線には何故かイライラとした。



「結婚するらしいからいいんじゃねーの？
親同士が再婚しても血繋がってねーから結婚出来るしな。
結婚するんだろ？岩渕！！」



イライラとしていた時、鮫島君がそんなことを言った・・・。



そんな、驚くことを言ってきた・・・。