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僕が考えたこともなかったことを、りーちゃんが言った。
カメラで料理をするお姉ちゃんの姿を幸せそうに笑いながら見て、それから僕を見た。
「まずは、私は子どもにも知っていて欲しい。
美味しいご飯が食べられることは幸せなことだって。
だから、“ありがたく、いただきます”が出来る子になって貰いたい。」
そんなりーちゃんの言葉には、なんだか泣きそうになった。
お母さんのことではないのに、なんでか泣きそうになった。
りーちゃんは本当に鮫みたいな子で。
鋭い歯で噛み付ける、鮫みたいな子で。
でも、普通の鮫ではなくてピンク色の鮫だから・・・。
だから、甘くも噛み付ける・・・。
「お兄ちゃん、ありがたくいただいて?
真理姉のご飯を・・・ご飯を食べられる環境を、ありがたくいただいて?」
そう言って僕に笑いかけ・・・
可愛く甘噛みをしてくる・・・。
ピンク色のパジャマ姿のりーちゃんは、やっぱりピンク色の鮫なのだと思う・・・。
だって、離れない・・・。
甘噛みでも、1度噛み付いたら離れない・・・。
りーちゃんの言葉が、僕の身体から離れない・・・。
「ありがたく、いただきます・・・。」
だから今日も、両手をしっかりと合わせて・・・
目の前のご飯を食べていく・・・。
ご飯を食べられる環境に感謝をして・・・。
作ってくれた人に感謝をして・・・。
大切なことを教えてくれたりーちゃんに感謝をして・・・。
今日も、ご飯を綺麗に食べていく・・・。
「豊~!!・・・おぉ、今日も綺麗に食ってるな!!」
高校に入ってから僕のことを“豊”と呼び始めた鮫島君が、今日も昼休みになったら僕の教室に来てお姉ちゃんのお弁当を広げた。
「いただきます!!」
両手を合わせそう言った鮫島君を見ると、りーちゃんと同じように幸せそうな顔でお姉ちゃんのお弁当を見下ろしている。
今日も鮫島君と2人で、お姉ちゃんの美味しいお弁当を食べていく・・・。
ありがたく、いただいていく・・・。
カメラで料理をするお姉ちゃんの姿を幸せそうに笑いながら見て、それから僕を見た。
「まずは、私は子どもにも知っていて欲しい。
美味しいご飯が食べられることは幸せなことだって。
だから、“ありがたく、いただきます”が出来る子になって貰いたい。」
そんなりーちゃんの言葉には、なんだか泣きそうになった。
お母さんのことではないのに、なんでか泣きそうになった。
りーちゃんは本当に鮫みたいな子で。
鋭い歯で噛み付ける、鮫みたいな子で。
でも、普通の鮫ではなくてピンク色の鮫だから・・・。
だから、甘くも噛み付ける・・・。
「お兄ちゃん、ありがたくいただいて?
真理姉のご飯を・・・ご飯を食べられる環境を、ありがたくいただいて?」
そう言って僕に笑いかけ・・・
可愛く甘噛みをしてくる・・・。
ピンク色のパジャマ姿のりーちゃんは、やっぱりピンク色の鮫なのだと思う・・・。
だって、離れない・・・。
甘噛みでも、1度噛み付いたら離れない・・・。
りーちゃんの言葉が、僕の身体から離れない・・・。
「ありがたく、いただきます・・・。」
だから今日も、両手をしっかりと合わせて・・・
目の前のご飯を食べていく・・・。
ご飯を食べられる環境に感謝をして・・・。
作ってくれた人に感謝をして・・・。
大切なことを教えてくれたりーちゃんに感謝をして・・・。
今日も、ご飯を綺麗に食べていく・・・。
「豊~!!・・・おぉ、今日も綺麗に食ってるな!!」
高校に入ってから僕のことを“豊”と呼び始めた鮫島君が、今日も昼休みになったら僕の教室に来てお姉ちゃんのお弁当を広げた。
「いただきます!!」
両手を合わせそう言った鮫島君を見ると、りーちゃんと同じように幸せそうな顔でお姉ちゃんのお弁当を見下ろしている。
今日も鮫島君と2人で、お姉ちゃんの美味しいお弁当を食べていく・・・。
ありがたく、いただいていく・・・。
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