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そんな僕の言葉に、りーちゃんが怒った顔をした。
「彼女になんてなりたくない!!」
噛み付かれた・・・。
鋭い歯で、この痛いくらい煩い心臓を噛み付かれた・・・。
「お兄ちゃんは、私のお兄ちゃんなんだよね・・・?」
そんなことを目に涙を溜めながら聞かれ・・・僕は笑った・・・。
改めて分かったから・・・。
全身が痛いくらいに、分かったから・・・。
苦しくて、悲しくて、悔しくて、泣きそうになるくらいに、分かったから・・・。
でも、僕は口を開いた・・・。
自分を殺してでも、喋った・・・。
いつか言われた鮫島君の言葉を思い出しながら・・・。
きっと何度も自分を殺しているであろう鮫島君の姿を思い出しながら・・・。
「うん・・・僕は・・・りーちゃんの、お兄ちゃんだよ・・・。」
そう言ってから、りーちゃんのピンク色のキャミソールみたいな服を元に戻す。
そして、りーちゃんの隣に横になり掛け布団を掛け、部屋の電気を消した。
その瞬間、我慢していた涙が流れてきて・・・
りーちゃんに背中を向ける。
「お兄ちゃんと・・・こんなこと、したら・・・ダメだよ・・・。」
見たくなかったと思った・・・。
知りたくなかったと思った・・・。
りーちゃんのあんな姿や、りーちゃんの甘くて美味し身体なんて・・・。
“お兄ちゃん”のままでいないといけないのに、そんなの知りたくなかった・・・。
そんなことを考えていたら、りーちゃんが僕の背中に抱き付いてきた・・・。
「お兄ちゃん、大好き・・・。」
“お兄ちゃん”と言って・・・。
僕を“お兄ちゃん”と呼んで・・・。
そして・・・
「お兄ちゃん、私を戴いて・・・?」
そんなことを言ってくる・・・。
そんなお願いをしてくる・・・。
“お兄ちゃん”である僕が叶えられないお願いを・・・。
“お兄ちゃん”である僕が叶えてはいけないお願いを・・・。
僕の為に綺麗に整えてくれたその身体も、りーちゃん自身も・・・
“お兄ちゃん”であるこんな僕が戴ける日なんて来ない・・・。
そう思ってしまう・・・。
そう思ってしまうけど・・・
僕のことを強く抱き締めてくるりーちゃんの腕を感じながら、思う・・・。
りーちゃんの幸せは守りたいと・・・。
お母さんが死んでしまったこの現実世界で、僕を初めて認めてくれた子だから・・・。
だから、守る為に戦おうと思う・・・。
僕がりーちゃんを想う気持ちからりーちゃんを守る為に、戦う・・・。
何度でも何度でも・・・
りーちゃんの為に、自分を殺す・・・。
「彼女になんてなりたくない!!」
噛み付かれた・・・。
鋭い歯で、この痛いくらい煩い心臓を噛み付かれた・・・。
「お兄ちゃんは、私のお兄ちゃんなんだよね・・・?」
そんなことを目に涙を溜めながら聞かれ・・・僕は笑った・・・。
改めて分かったから・・・。
全身が痛いくらいに、分かったから・・・。
苦しくて、悲しくて、悔しくて、泣きそうになるくらいに、分かったから・・・。
でも、僕は口を開いた・・・。
自分を殺してでも、喋った・・・。
いつか言われた鮫島君の言葉を思い出しながら・・・。
きっと何度も自分を殺しているであろう鮫島君の姿を思い出しながら・・・。
「うん・・・僕は・・・りーちゃんの、お兄ちゃんだよ・・・。」
そう言ってから、りーちゃんのピンク色のキャミソールみたいな服を元に戻す。
そして、りーちゃんの隣に横になり掛け布団を掛け、部屋の電気を消した。
その瞬間、我慢していた涙が流れてきて・・・
りーちゃんに背中を向ける。
「お兄ちゃんと・・・こんなこと、したら・・・ダメだよ・・・。」
見たくなかったと思った・・・。
知りたくなかったと思った・・・。
りーちゃんのあんな姿や、りーちゃんの甘くて美味し身体なんて・・・。
“お兄ちゃん”のままでいないといけないのに、そんなの知りたくなかった・・・。
そんなことを考えていたら、りーちゃんが僕の背中に抱き付いてきた・・・。
「お兄ちゃん、大好き・・・。」
“お兄ちゃん”と言って・・・。
僕を“お兄ちゃん”と呼んで・・・。
そして・・・
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そんなことを言ってくる・・・。
そんなお願いをしてくる・・・。
“お兄ちゃん”である僕が叶えられないお願いを・・・。
“お兄ちゃん”である僕が叶えてはいけないお願いを・・・。
僕の為に綺麗に整えてくれたその身体も、りーちゃん自身も・・・
“お兄ちゃん”であるこんな僕が戴ける日なんて来ない・・・。
そう思ってしまう・・・。
そう思ってしまうけど・・・
僕のことを強く抱き締めてくるりーちゃんの腕を感じながら、思う・・・。
りーちゃんの幸せは守りたいと・・・。
お母さんが死んでしまったこの現実世界で、僕を初めて認めてくれた子だから・・・。
だから、守る為に戦おうと思う・・・。
僕がりーちゃんを想う気持ちからりーちゃんを守る為に、戦う・・・。
何度でも何度でも・・・
りーちゃんの為に、自分を殺す・・・。
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