【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

Bu-cha

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そう思っていた・・・。
そう思っていたから・・・。



りーちゃんがナイトドレスという格好で僕のベッドに入っている時は、りーちゃんが望んだらそういうことをしていた・・・。
そこには絶対に触れないように・・・。



それだけはダメだと思いながら、どんなに誘惑されても触れないようにしていた・・・。



なのに・・・



なのに・・・



「お兄ちゃん・・・ここ、触って・・・。
お願い・・・。」



ピンク色のナイトドレスがはだけている中、白い下着に自分で触れながらりーちゃんがお願いをしてくる・・・。



いつもピンク色の下着なのに、今日は白い下着で・・・。



いつもいつも、考えてしまっていた・・・。



僕ではない“男の人”の彼女になるりーちゃんを・・・。



僕ではない“男の人”とこの続きをするりーちゃんを・・・。



僕ではない“男の人”と結婚するりーちゃんを・・・。



そして、ウェディングドレスを着て幸せそうな顔で笑うりーちゃんを・・・。



それを、参列席に座りながら眺める自分を・・・。



いつもいつも、考えてしまっていた・・・。



苦しいくらいに、悲しいくらいに、悔しくて泣きそうになるくらいに、考えてしまっていた・・・。



それでも顔を上げていたら、見えた・・・。



りーちゃんが足を広げ、その白い下着に指を少し掛けたのが・・・。



そして・・・



そこを、少しだけずらした・・・。



あと少しで見えそうになっているそこから、僕は目が離せなくて・・・。
離せるわけがなくて・・・。



「追い求めて、お兄ちゃん・・・。
私のここも追い求めて・・・。
お兄ちゃんが納得するまで、追い求めて・・・。
お願い・・・お願い・・・。
お兄ちゃんに、追い求め欲しい・・・。」



そんなことを言われて・・・



そんなことをお願いされて・・・



僕は一瞬だけ目を閉じ・・・すぐに開いた・・・。



「りーちゃん・・・好きだよ・・・。」



これだけは伝えたくて、今日もそう言う。



そして、りーちゃんの白い下着に手を伸ばした・・・。
手を、伸ばした・・・。



ウエディングドレスを着たりーちゃんの隣を歩くのは僕ではないけれど・・・



ピンク色の服ばかり着ているりーちゃんが初めて身に付けた白い物で・・・。



そんな姿で、お願いをされて・・・



僕は、自分を殺してでも手を伸ばした・・・。



りーちゃんを幸せにする為に・・・。



この瞬間のりーちゃんを、幸せにする為だけに・・・。



「・・・ぁっ・・・!!」



白い下着を身に付けたままのりーちゃんのそこに少し触れたら、いつもよりも甘い声が聞こえた・・・。



甘く、甘く、噛み付かれる・・・。



僕がそこに触れる度に、甘噛みをされ続ける。



その度に、何度も何度も自分を殺して・・・



りーちゃんが気持ち良くなる為だけに集中をして追い求めた・・・。
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