227 / 241
13
13-5
しおりを挟む
「2人してどうしたの?
これから会社?」
会社で何かがあったのかと思いそう聞くと、本当のお兄ちゃんの方が笑った。
「今日は仕事早めに切り上げられたのに、また仕事にさせるなよ。」
「お兄ちゃんの出向先大変そうだよね。
帰れない日もあるじゃん。」
「仕事はすげー楽しい。
そんでもって、すげー楽しい上司の家にたまに泊まってる。」
それを聞いて、私は驚く。
「お兄ちゃんの上司って、出向先の社長の旦那さんなんでしょ?」
この前お母さんから少し聞いた話をすると、お兄ちゃんは嬉しそうな顔をして頷いた。
ここまで嬉しそうな顔をしているのは初めて見るくらい、嬉しそうな顔をしている。
その嬉しそうな顔を見て・・・
なんでか、泣きたくなった・・・。
なんだか懐かしくて、泣きたくなった・・・。
写真の中のお兄ちゃんの顔だったからかもしれない・・・。
お母さんのアルバムに入っている、お母さんが生きている時の写真。
その中にいた、お兄ちゃんの顔だからかもしれない・・・。
「お兄ちゃん・・・なんか、ごめんね・・・。」
「何の謝罪だよ?
俺に謝るとか初めてかもな、逆に怖いだろ。」
「私は・・・自由に泳いでるだけだから・・・。
いつも、それだけだから・・・。
お兄ちゃんのこととか、全然考えてない・・・。
お兄ちゃんはみんなのことをいつも考えてるのに、私はお兄ちゃんのことを何も考えてない・・・。
特に、お兄ちゃんのことだけは、何も、全く、考えてない・・・。」
私がそう言って泣くと、お兄ちゃんは笑った。
大笑いした・・・。
「そんなの理子が産まれた瞬間からだから気にすんなよ。
お前の本当の家族は俺だけなんだから、俺には何してもいいんだよ。
その代わり怒りまくるけどな、甘やかすとか出来ねーし。
お前全然可愛くないから。」
これから会社?」
会社で何かがあったのかと思いそう聞くと、本当のお兄ちゃんの方が笑った。
「今日は仕事早めに切り上げられたのに、また仕事にさせるなよ。」
「お兄ちゃんの出向先大変そうだよね。
帰れない日もあるじゃん。」
「仕事はすげー楽しい。
そんでもって、すげー楽しい上司の家にたまに泊まってる。」
それを聞いて、私は驚く。
「お兄ちゃんの上司って、出向先の社長の旦那さんなんでしょ?」
この前お母さんから少し聞いた話をすると、お兄ちゃんは嬉しそうな顔をして頷いた。
ここまで嬉しそうな顔をしているのは初めて見るくらい、嬉しそうな顔をしている。
その嬉しそうな顔を見て・・・
なんでか、泣きたくなった・・・。
なんだか懐かしくて、泣きたくなった・・・。
写真の中のお兄ちゃんの顔だったからかもしれない・・・。
お母さんのアルバムに入っている、お母さんが生きている時の写真。
その中にいた、お兄ちゃんの顔だからかもしれない・・・。
「お兄ちゃん・・・なんか、ごめんね・・・。」
「何の謝罪だよ?
俺に謝るとか初めてかもな、逆に怖いだろ。」
「私は・・・自由に泳いでるだけだから・・・。
いつも、それだけだから・・・。
お兄ちゃんのこととか、全然考えてない・・・。
お兄ちゃんはみんなのことをいつも考えてるのに、私はお兄ちゃんのことを何も考えてない・・・。
特に、お兄ちゃんのことだけは、何も、全く、考えてない・・・。」
私がそう言って泣くと、お兄ちゃんは笑った。
大笑いした・・・。
「そんなの理子が産まれた瞬間からだから気にすんなよ。
お前の本当の家族は俺だけなんだから、俺には何してもいいんだよ。
その代わり怒りまくるけどな、甘やかすとか出来ねーし。
お前全然可愛くないから。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
22
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる