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その言葉を聞いて、私は泣いた・・・。
「今更“姉ちゃん”とか・・・。
昔、呼んでくれたこともなかったのに・・・。」
「呼べねーだろ、何も“姉ちゃん”らしいところなんてなかったし。」
「そんなことはないでしょ、たぶん・・・。」
「・・・いや、ねーな。
今思い出そうとしたけど、“姉ちゃん”らしいところ1つもねーわ。
だから理子だって桃子のことを“桃子”って呼んでたからな。」
それには笑うしかなくて、泣きながら笑った。
「でも、良い“お母さん”ではあったと思うぞ。
“お母さん”をやってる時だけは、昔から良い顔してたからな。」
「私は・・・“お母さん”がいないから・・・。
理想の“お母さん”を、私がやってた・・・。
私が求める“お母さん”の顔を、私がしてた・・・。
だから・・・だから・・・」
号泣しながらシルエットに叫ぶ。
「男の子の“お母さん”には、ちゃんとなれなかったんだと思う・・・!!
ごめんね・・・!!!」
女の私が理想としていた“お母さん”。
“お母さん”がいなかった私が求めていた“お母さん”。
だから、男の子である光一の“お母さん”にはなれなかった・・・。
ちゃんと、なれなかった・・・。
布団を被り号泣していると、布団の上から大きな笑い声が聞こえてきた。
「相変わらず泣き虫だな、桃子。
布団が濡れるだろ、お漏らしかよ。」
「うるさい・・・!!」
「よく頑張ったと思うぞ、泣き虫桃子が。
よく頑張って、“お母さん”やってたと思うぞ。」
「でも・・・ちゃんと、“お母さん”になれなかった・・・!!
どこの世界に息子とセックスする“お母さん”がいるの・・・!?」
「俺、“お母さん”として桃子のこと見てねーからな。」
「・・・“女”として見てるってこと?」
聞きながら被っていた布団を少しずらすと、シルエットが近付いてきた。
そして・・・
私の布団を剥ぎ取り・・・
私の上に跨がった・・・。
慣れてきた目で見えた光一の顔は、満足そうに笑っていて・・・
そんな笑顔で、口を開いた・・・。
「桃子は“女”でもねーよ。
“お姉ちゃん”だろ?」
そう、口を開いた・・・。
「血が繋がってない姉弟は、結婚出来るからな。」
桃子side.........
「今更“姉ちゃん”とか・・・。
昔、呼んでくれたこともなかったのに・・・。」
「呼べねーだろ、何も“姉ちゃん”らしいところなんてなかったし。」
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「・・・いや、ねーな。
今思い出そうとしたけど、“姉ちゃん”らしいところ1つもねーわ。
だから理子だって桃子のことを“桃子”って呼んでたからな。」
それには笑うしかなくて、泣きながら笑った。
「でも、良い“お母さん”ではあったと思うぞ。
“お母さん”をやってる時だけは、昔から良い顔してたからな。」
「私は・・・“お母さん”がいないから・・・。
理想の“お母さん”を、私がやってた・・・。
私が求める“お母さん”の顔を、私がしてた・・・。
だから・・・だから・・・」
号泣しながらシルエットに叫ぶ。
「男の子の“お母さん”には、ちゃんとなれなかったんだと思う・・・!!
ごめんね・・・!!!」
女の私が理想としていた“お母さん”。
“お母さん”がいなかった私が求めていた“お母さん”。
だから、男の子である光一の“お母さん”にはなれなかった・・・。
ちゃんと、なれなかった・・・。
布団を被り号泣していると、布団の上から大きな笑い声が聞こえてきた。
「相変わらず泣き虫だな、桃子。
布団が濡れるだろ、お漏らしかよ。」
「うるさい・・・!!」
「よく頑張ったと思うぞ、泣き虫桃子が。
よく頑張って、“お母さん”やってたと思うぞ。」
「でも・・・ちゃんと、“お母さん”になれなかった・・・!!
どこの世界に息子とセックスする“お母さん”がいるの・・・!?」
「俺、“お母さん”として桃子のこと見てねーからな。」
「・・・“女”として見てるってこと?」
聞きながら被っていた布団を少しずらすと、シルエットが近付いてきた。
そして・・・
私の布団を剥ぎ取り・・・
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慣れてきた目で見えた光一の顔は、満足そうに笑っていて・・・
そんな笑顔で、口を開いた・・・。
「桃子は“女”でもねーよ。
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