【完】死神にウェディングドレスを

Bu-cha

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翌日、土曜日・・・。



天野さんから天野さんの家に来るように言われていたので、俺は私服を着て家を出た。
そして・・・それから隣の部屋に入った。
渡の家に・・・合鍵で普通に入った・・・。



奇跡的に結婚出来た真理姉はもう家にいない。
理子は豊の部屋でまだ寝ているだろうと思い・・・。
なんだかイライラともするので、この前母ちゃんがまた心配をしていたので今日も豊の部屋にノックもしないで入った。



入ると、理子と豊が仲良く布団の中で寝ている。



気持ち良さそうに寝ている理子を見て・・・



幸せそうに寝ている理子を見て・・・



どうしようもなくイライラとしてきたので、俺は言葉を出した。



「おい!!!理子!!!!」



今日もそう怒鳴りながら理子の腕を掴み上げた。



「・・・お兄ちゃん!!!
最悪!!!
土曜日だし、お兄ちゃんとゆっくり寝てたのに、邪魔しに来ないでよ!!!」



そんなことを言って起き上がった理子。
パジャマでもなくエロい格好をしている理子。
好きな女がこんな格好をしているのに、豊はまだ最後まで手を出してないらしい。
なんなら、最後までは手を出すつもりはないらしい。



“お兄ちゃん”だから。
豊も、理子の“お兄ちゃん”だから。



“好き好き大好き”なんて言いながら、理子は豊のことを“お兄ちゃんお兄ちゃん”言っている。
男として見ていない。
理子は、豊を男としては見ていない。



それなのにこんな格好をして豊のベッドに入る、相変わらず意味の分からない自分の妹にどうしようもなくイライラとしてくる。



「お前!!!こいつを男として見てねーくせに、そんなことしてるんじゃねーよ!!!
なにが“お兄ちゃん”だよ!!!
“お兄ちゃん”の俺とはそんなことしねーだろ!?」



「はあ!?お兄ちゃんなんかとするわけないじゃん!!
私はこっちのお兄ちゃんがお兄ちゃんだからこういうことしてるの!!!」



母ちゃんも心配をしていた。
理子と豊が付き合ってもいないのに、毎日毎日豊と一緒に寝ていて。
豊の心配をしていた。



豊の心の心配をしていた。



でも・・・



豊はしっかりと俺を見詰めてくる。
やっぱり、しっかりと顔を上げて俺を見詰めて笑い掛けてくる。



そんな豊の顔を見て、言葉を出した。



「兄貴と妹でエロいことしてるんじゃねーよ!!」



「うん・・・。」



豊が笑いながらもそう返事をしたのを、俺も笑いながらも見下ろした。
こいつはこいつで大変だろうなと思いながら。
相手はこんなに可愛くない、それも煩い、それも意味の分からないような俺の妹。
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