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苦しんでいる俺に見向きもせず、3人の“弟”が天野さんの家のリビングで寝転がりテレビを見ている。
弟一、弟二、弟三。
話には聞いていたけど、弟二と双子の弟三だけではなく、弟一までソックリで三つ子のような3人が並んでいる。
何故か今日、3人の“弟”が天野さんの家にいて。
紅葉さんは仕事で、天野さんは朝からテキパキと家事をしている。
そして、桃は・・・
桃とよく似た顔面をしている少し年上の女の子・・・に見えるのに、男の子の服を着た短髪の女の子・・・。
瞳の子どもだという女の子が、桃を悪者にしながら戦いごっこをしていて・・・。
「つかさ!!つぎはもものばん!!
つぎはおひめさまごっこ!!」
「おひめさまごっこなんてつまんねーよ!!
ヒーローごっこの方が面白いだろ!!」
「じゅんばんだよ!!つかさ!!
じゅんばんばんだよ!!」
桃がそう言うと、つかさという女の子は不貞腐れた顔をした。
「じゃあ、桃がお姫様で俺がヒーローで助けに行くやつな!!」
“俺”と・・・。
つかさという女の子が、“俺”と言っていて・・・。
「あの格好でも女の子に間違われるらしいですけど、司君は男の子なんですよ。
瞳さんの旦那さんの小さい頃にソックリの顔らしいです。
なので、紅葉さんの小さい頃にもソックリらしくて、だから桃ちゃんともソックリですよね。」
日下部が俺にそう教えてくれ、俺は笑いながら聞いてみた。
「あの3人もよく見分けつくな。
俺には全員が全く同じに見える。
コピーしたみたいに同じ姿に見える。
たまに3人ともマツイ化粧品に“弟二”としてウロウロしてるだろ、別々のフロアで。
どうやって彼氏見分けてるんだよ?」
弟一、弟二、弟三。
話には聞いていたけど、弟二と双子の弟三だけではなく、弟一までソックリで三つ子のような3人が並んでいる。
何故か今日、3人の“弟”が天野さんの家にいて。
紅葉さんは仕事で、天野さんは朝からテキパキと家事をしている。
そして、桃は・・・
桃とよく似た顔面をしている少し年上の女の子・・・に見えるのに、男の子の服を着た短髪の女の子・・・。
瞳の子どもだという女の子が、桃を悪者にしながら戦いごっこをしていて・・・。
「つかさ!!つぎはもものばん!!
つぎはおひめさまごっこ!!」
「おひめさまごっこなんてつまんねーよ!!
ヒーローごっこの方が面白いだろ!!」
「じゅんばんだよ!!つかさ!!
じゅんばんばんだよ!!」
桃がそう言うと、つかさという女の子は不貞腐れた顔をした。
「じゃあ、桃がお姫様で俺がヒーローで助けに行くやつな!!」
“俺”と・・・。
つかさという女の子が、“俺”と言っていて・・・。
「あの格好でも女の子に間違われるらしいですけど、司君は男の子なんですよ。
瞳さんの旦那さんの小さい頃にソックリの顔らしいです。
なので、紅葉さんの小さい頃にもソックリらしくて、だから桃ちゃんともソックリですよね。」
日下部が俺にそう教えてくれ、俺は笑いながら聞いてみた。
「あの3人もよく見分けつくな。
俺には全員が全く同じに見える。
コピーしたみたいに同じ姿に見える。
たまに3人ともマツイ化粧品に“弟二”としてウロウロしてるだろ、別々のフロアで。
どうやって彼氏見分けてるんだよ?」
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