【完】死神にウェディングドレスを

Bu-cha

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豊の言葉には笑う。
大きな声で、笑う。



「どう考えたらそうなるんだよ!?
天野さんからも“死神はお前のことが好きだから口説きまくれ”とか言われたけどな!!
それはそうだろ、息子なんだからあの人は俺のことが大好きだよ!!
大好きでいてくれてるよ!!」



大きな口でそう言ってから、小さく笑った。



「そこからどうやって、恋愛するんだろうな・・・。
息子からどうやって、男として見て貰えるんだろうな・・・。
血は繋がってねーけど、ずっと親子だったから・・・。
ずっと、親子だったから・・・。」



「でも、桃子さんも家族が1番の人だからね・・・。
あの人にとっても家族が1番特別だから、僕のお父さんと結婚しないならもう鮫島君しかいないけどね・・・。
桃子さんに女の顔をあげられる人・・・。」



「女の顔・・・。」



「桃子さんにあげたよね・・・?
“お母さん”の顔を・・・。」



「あげたな・・・。」



俺がそう答えると、豊は真剣な顔で俺を見詰める。



「少し、考えてた・・・。
桃子さんが生き延びる為には、あの人は恋愛をしない方がいいのかもと、そんなことも考えた・・・。」



豊がそんなことを言って・・・



優しい顔で笑った・・・。



俺に、笑った・・・。



「でも、僕は鮫島君にも幸せになって貰いたい・・・。
やっぱり、鮫島君にも幸せになって貰いたい・・・。
弟になるからね・・・。」



「弟・・・。」



「僕とりーちゃんが結婚したら、鮫島君は僕の義理の弟になるからね・・・。」



豊がそう言った・・・。
理子と結婚することなんて諦めていた豊が・・・。
そう、力強く言って・・・



右手を伸ばしてきた・・・。



真っ直ぐと、俺の胸に・・・



真っ直ぐと、伸ばしてきて・・・。



「いるらしいよ、桃子さんの胸に・・・。
鮫島君が、いるらしいよ・・・。」



そう、言った・・・。
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