【完】死神にウェディングドレスを

Bu-cha

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それから月日が流れ、10月に入った・・・。
10月になってしまった・・・。



「お!この前よりも大人の男らしくなってきたじゃねーか!!」



マツイ化粧品の会議室、そこで須崎社長と話した後。
天野さんに連絡をしてから会議室を出ると、加賀製薬の小町さんの秘書である相川がいた。



また、いた・・・。



「またいるのかよ、あんた。
暇人だな。」



「・・・お前、いい加減に敬語使えよ、敬語を。」



「今は俺の上司なのか何なのかよく分からねーしな。」



そう言ってから、俺は歩きながら相川を見る。



「そっちに戻ったらちゃんと敬語使うから、別にいいだろ。」



そう言った俺に、相川は笑った。
満足そうに笑った。



その笑顔を見てから前を向き直し、俺は口を開く。



「心配して何度も俺に会いに来なくても、ちゃんとそっちに戻る。」



「お前、鋭くなったな~。
まあ、でも心配はするだろ。
あの天野さんが直接お前を指導してくれることになったからな。
あんなに良い男なら男でも好きになるだろ。
それで“こっちに残る”とか言われたら、うちの会社として・・・小町の戦士として勿体ねーからな。」



そんなことを相川が楽しそうに言っていて、俺も笑う。
自然と笑う。



「あんただって、ちゃんと戻ったんだろ?
良い男がいる調査会社で1年間働いてたけど、あんただって副社長がいる加賀製薬に戻ったんだろ?」



「・・・そうだな~!!!
めちゃくちゃ良い男だったけどな~!!
会ったか?弟!!天野弟!!」



「どっちの弟だったんだよ?
弟は2人いたからどっちかまでは教えて貰ってねーよ。」



「そんなの上の方に決まってるだろ!!
下はフニャフニャしてるだろ!?」



「・・・いや、どっちも同じような弟だったけどな。」



「・・・マジか、あいつ今そんな感じで仕事してるのか。」



弟二が働いている調査会社。
ナイトメディカルケア・コンサルティングでもよく使う調査会社。
その調査会社は天野さんの血の繋がらない1番上の兄貴、いや・・・血の繋がらない父親になった“男”が立ち上げた調査会社。



その調査会社にこの相川も1年間働いていたと聞いたのは、ついこの前。
“男”さんに呼ばれて事務所に行った際、事務の女がプンプン怒りながら相川の話をしてきたから知った話だった。
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