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「みんな、そこに並んでください。」
そう言ってくれたのは、最初から写真を撮ってくれているカメラマンの男性。
光一が言うには、“瞳の父親”でプロのカメラマンだそう。
1番最初の時、カメラを私と光一に向けた時にシャッターは押さず・・・。
何故かカメラから目を離して肉眼で私達を見て、それからカメラを通してまた見て・・・を何度も繰返していた。
そんな“瞳のお父さん”が、またカメラを通して私達を見て・・・
「これは・・・みんな、凄い傷だらけの人達だな・・・。」
そんなことを呟いた後、シャッターを押した。
何度も、押した・・・。
私はカラフルのブーケではなく、この胸にお父さんとお母さんの結婚式の写真を抱いた。
お母さんが着たウェディングドレスとソックリなウェディングドレスを、豊と理子が見つけてきてくれた。
そして、メイクとヘアメイクは真理が・・・。
育てた息子と結婚をしたお母さんだったけれど、子ども達も祝福してくれた。
とても、祝福してくれた。
私の隣に並ぶ黒いタキシード姿の光一が、私の腰に手を回した。
それに微笑みながら、カメラを見詰めたままお腹の上にソッと手を添える。
このお腹の中に来てくれた、私と光一の新しい命。
まだまだ小さな小さな命。
この瞬間、私は分かった。
やっと、分かった。
お母さんがどうしてあんなに幸せな顔をしていたのか。
このお腹に触れて、やっと分かった・・・。
「この子と一緒に、ウェディングドレスを着られて幸せ・・・。
だから、あんなに沢山したんだ・・・。」
「・・・それもあるけど、それだけなわけねーだろ。」
光一のその言葉には大きく笑った時・・・
シャッターの音が鳴り響く中、教会の大きな窓から赤い光りが射し込んだ。
黄金の光りから、赤い光りに変わった・・・。
真っ赤に燃えるようなそんな光りに、教会は包まれる・・・。
私達も、包まれる・・・。
それを見て、それを感じて、私は口を開く・・・。
「お母さん・・・。」
私、ウェディングドレスを着せて貰ったよ・・・。
お父さんにも負けないくらい私を愛してくれている人から、ウェディングドレスを着せて貰ったよ・・・。
“お母さんのウェディングドレス”を、着せて貰ったよ・・・。
死神と呼ばれた私に、ウェディングドレスを・・・。
私に、ウェディングドレスを・・・。
「夜だけはこれからも俺の死神だからな、桃子!!」
光一がそう言うので、やっぱり・・・
死神に、ウェディングドレスを・・・。
end.......
そう言ってくれたのは、最初から写真を撮ってくれているカメラマンの男性。
光一が言うには、“瞳の父親”でプロのカメラマンだそう。
1番最初の時、カメラを私と光一に向けた時にシャッターは押さず・・・。
何故かカメラから目を離して肉眼で私達を見て、それからカメラを通してまた見て・・・を何度も繰返していた。
そんな“瞳のお父さん”が、またカメラを通して私達を見て・・・
「これは・・・みんな、凄い傷だらけの人達だな・・・。」
そんなことを呟いた後、シャッターを押した。
何度も、押した・・・。
私はカラフルのブーケではなく、この胸にお父さんとお母さんの結婚式の写真を抱いた。
お母さんが着たウェディングドレスとソックリなウェディングドレスを、豊と理子が見つけてきてくれた。
そして、メイクとヘアメイクは真理が・・・。
育てた息子と結婚をしたお母さんだったけれど、子ども達も祝福してくれた。
とても、祝福してくれた。
私の隣に並ぶ黒いタキシード姿の光一が、私の腰に手を回した。
それに微笑みながら、カメラを見詰めたままお腹の上にソッと手を添える。
このお腹の中に来てくれた、私と光一の新しい命。
まだまだ小さな小さな命。
この瞬間、私は分かった。
やっと、分かった。
お母さんがどうしてあんなに幸せな顔をしていたのか。
このお腹に触れて、やっと分かった・・・。
「この子と一緒に、ウェディングドレスを着られて幸せ・・・。
だから、あんなに沢山したんだ・・・。」
「・・・それもあるけど、それだけなわけねーだろ。」
光一のその言葉には大きく笑った時・・・
シャッターの音が鳴り響く中、教会の大きな窓から赤い光りが射し込んだ。
黄金の光りから、赤い光りに変わった・・・。
真っ赤に燃えるようなそんな光りに、教会は包まれる・・・。
私達も、包まれる・・・。
それを見て、それを感じて、私は口を開く・・・。
「お母さん・・・。」
私、ウェディングドレスを着せて貰ったよ・・・。
お父さんにも負けないくらい私を愛してくれている人から、ウェディングドレスを着せて貰ったよ・・・。
“お母さんのウェディングドレス”を、着せて貰ったよ・・・。
死神と呼ばれた私に、ウェディングドレスを・・・。
私に、ウェディングドレスを・・・。
「夜だけはこれからも俺の死神だからな、桃子!!」
光一がそう言うので、やっぱり・・・
死神に、ウェディングドレスを・・・。
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