その恋、チロが全力で応援します。

Bu-cha

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守の言葉が私の頭の中で響いている。



「アレがチロとの最後のセックスだったんだとやっと気付いた・・・。
いつも電気を消したがるチロが初めて電気を付けたままヤッて、俺の顔をめちゃくちゃ見ながら何度も俺の名前を呼んできて・・・。
”じゃあ、またね。"っていつものように別れたのに、アレがチロとの最後だったんだとやっと気付いた時には、死ぬほど後悔した・・・。」



「こうしてまた会えたじゃん・・・。」



「俺がチロの居場所を探し出したからだろ?
それがなければ俺からの電話もメッセージも無視したままだっただろ?」



「だって、守の恋を全力で応援したかったから・・・。」



守から言われて”あの時"の苦しさが今よみがえってくる。



だから凄く苦しくて・・・。



凄く凄く・・・



息なんて出来ないくらいに苦しくて・・・。



「・・・・・・・・っっ」



守の胸の所で手を痛いくらい握り締め、泣いた。



「彼女へのクリスマスプレゼントを買った時の守の横顔は、遠くからだったけど凄く嬉しそうに見えた・・・っっ。
あんなに嬉しそうでキラキラした守の目を見たのは久しぶりだった・・・っっ。
今回の彼女はそれくらいの相手なんだって分かった・・・っっ。
だから私も本当に・・・っ、本当に全力で応援しないといけないんだって思って・・・・・・っっっ」



守の胸にオデコを少しだけつけ、泣く。



「最後に勝手にクリスマスプレゼントを貰ったの・・・。
24日のクリスマスイブだったけど・・・。
いつものエッチでは薄暗くてよく見えない守の顔を明るい所で見ながらエッチするっていう・・・、守にとっては私のこんな顔なんて見ながらで苦行みたいなことをさせたけど、私は勝手に守からクリスマスプレゼントを貰った・・・。
私は守からクリスマスにネックレスなんて貰えるような関係じゃないから・・・っ、星野社長曰く私は守のセフレだから、最後に守から幸せなエッチだけでもプレゼントして貰った・・・っっ」



「苦行なんかじゃねーよ、普通に可愛い顔してた。」



「まあ、ブスではないからね・・・。
キツい顔ではあるけどブスではないとは思うし・・・。」



「いや、めっちゃ”普通"に可愛かった。」



「うん、だから・・・」



「千尋(ちひろ。)」



守が私のことを初めて”千尋"と呼んだ。
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